今年の春から夏にかけてレコードを聴くには良い季節に・・・30分もしないうちに、よだれこそ流さなかったが口を開けて眠ってしまう事の繰り返しで、この趣味も終わったのかなと思った。若い時のように音楽を聴いて感動することがない。
本屋でオーディオの雑誌を見かけない。「終わった」のは自分だけではなかった。
Dual 1229
レコードプレーヤーの最初は働きだした夏にボーナスで買った SANSUI の SR-2020 だった。その後9台ほど入れ替わりがあって現在は トーレンス TD124 と DUAL の2台になっている。最後に残す1台は Dual だと思う。たぶん。
貧弱なケースが気に入らなくて自作したケースがほぼ完成した。あとは時期をみて塗装を残すだけになった。トーレンスと比べるといかにも安っぽいが、出来の良い自動演奏のプレーヤーが気に入っている。
フロントのパネルを前に倒すと小物の収納が出てくる。使い勝手がとても良い。
アクリルカバーも跳ね上げ式に改造した。それというのも、我が家でお気に入りレコードB面のプチプチノイズが多い。たぶんターンテーブルの上に積もった埃を吸い上げているのだと思う。使わない時の埃の進入を防ぐのが主な目的。
オーディオの謎
オーディオがステレオと呼ばれていた黎明期ごろから趣味としてきたこの遊びがこれほど怪しい世界になるとは夢にも思わなかった。
自分なりの結論を書くと、「正解がない」というのが行き着くところだと思うが、それにしても数千万円のアンプやら200万円もするDACやら常軌を逸している。
昨今、ビニールレコードのブームだけれど今更と思う。耳の肥えたマニア(Yさん)が数千枚のレコードと機材を売り払ってCDに乗り換えた。CDの可能性・将来性に賭けたのだと思う。あの時代に「レコードの方が音が良い」とまで言わなくても、レコードも悪くないというのがなぜ主流にならなかったのか不思議に思う。
レコード屋の棚からレコードが駆逐され、やがて取り寄せになり最後は新譜が出なくなって淋しい思いをした。
オーディオの謎については沢山あってきりがありませんが、もう1つ「カートリッジの消磁」です。出力端子を短絡させる方法が正しいと、ずっと思ってきましたが「やってはいけない」と書いている方がいます。訳がわかりません。
ガイ・R・ファウンテン氏とレシーバー
前にも書きましたが、Dual 1229 の事を知りたくてWEBで検索をかけるとQ&A形式のフォーラムやら皆さん熱心です。日本語のページは極めて少ないというか見当たりません。日本は特殊なんでしょうか。日本は総じてブランド志向、高額志向です。スタジオ仕様の機材を家に持ち込んで1室をスタジオにしてしまうのが「リスニングルームの夢」だったりします。
タンノイの創業者 ガイ・R・ファウンテン氏は、自宅では低価格のタンノイのスピーカーとアンプはニッコー(日本製)のレシーバーを使っていたというのを読んだ事があります。レシーバーはチューナー付のプリメインアンプだと思いますが、日本では少ないでしょうね。
ガイ・R・ファウンテン氏のことで「音楽を聴くことは・・・」と考えさせられる一方で知人が同じ機材で音楽を聴いていたら、やはり軽く見てしまうことに間違いがありませんので偉そうな事は言えません。
老人のグチめいた、何ともとりとめのない話で長くなりました。