直熱3極管アンプ -2 出力トランス とレイアウト
回路図もレイアウトも決まらないまま時々パーツを並べて遊んでいますが、そうしている内に出力トランスが出来上がってきました。すばらしいトランスです。あとで紹介します。
まず、回路をそろそろ決めないと先に進めません。シャーシの加工が出来ませんので回路を決定するのですが、好みは40年前から基本的に変わっていません。
若いとき、6BQ5プッシュ、7868プッシュプルのあと2A3シングルアンプ聞いて音が良いと思って以来、好みは変わっていません。
これは当時2A3シングルアンプを造る時に参考にした回路です。若いときですから WE205Bなどは買えるわけがありません。出力管は2A3です。
初段でゲインを稼ぎ2段目・終段はカソードフォロア直結回路にしてトランスはSSB2.5を使いました。この当時NFBをどうしたか覚えていませんが、後にNFBはかけなくなりました。2A3シングルアンプは良い音でした。
今回の予定の回路です。カソードチョーク結合をやってみたかったので試してみます。2段目、終段のバイアスのかけかたに違いがありますが、終段を低インピーダンスで強力ドライブする方法は40年前と基本的に変わっていません。
一番の希望はトランスドライブですが、費用、スペース、重量などの制約による妥協です。
バイアス回路、電源回路はずいぶんと簡単になっています。
出力トランスのこと
OPTは、新生ISO FC-20Sと今回の航海仙人の手巻き出力トランスのどちらでも使えるようにシャーシ加工をする予定でした。つまり2マタをかける予定・・・だった。
航海仙人の手巻き出力トランスは、ずっと前に福岡県のトニーさんのブログで知りました。ヤフオクにも時々出品をしています。
また、新潟県のチューブ・オーディオ・ラボが 6FD7シングルアンプを製作し評判になったのを知っていました。6FD7というテレビ球を評判のアンプに仕上げたラボの腕のよさは素晴らしいですが、この評判のアンプの功労者は航海仙人の手巻き出力トランスだと思っています。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2016/6FD7/6FD7_17_11.html
という事で航海仙人の手巻き出力トランスは目をつけていました。
我が家の最後の自作アンプ(になるかもしれない)用に、思い切ってトランスの製作を依頼し、出来上がってきました。
これが航海仙人さんの手巻き出力トランスです。
Single 3.5kΩ 30Hz/25W 重量は1.9kg という仕様です。
規格は2A3、VT52 には少し大きいように思います。300Bにも良い相手です。
しかし、見た目を気にする人にはコアむき出しで、このまま使うには抵抗があるかもしれません。
トランス単体の測定をしたことがありませんが、挑戦をしてみました。測定の条件が変われば結果も変わるという事のようです。矩形波 と周波数特性をとってみました。
以下 3.5kΩ:8Ωの特性で入力抵抗を規格の3.5K、1KΩの両方の結果です。
なかなか広帯域です。350KHz~450KHz付近に少し暴れがあります。
まだ実機に繋いでいませんが単体でも素晴らしい特性だと思います。
ご参考
Lux OY15-3.5KSH の周波数特性です。傾向は仙人さんのトランスに似ているでしょうか。何分にもあまり知識がないので比較のしようがありません。大きく違うのは1次側の巻線抵抗値(DCR)で、Luxは222~228Ωでしたが仙人さんのトランスは122Ωですので約半分といっても良いくらいです。
このLuxの特性を見ていてハタと気が付きました。3.5K:16Ω(先のデータは3.5kΩ:8Ω)ではどうなるだろうと。
それがこの結果です。負荷は16Ωの抵抗負荷です。
高域の1MHzまで暴れが全く無い見事な特性です。
いくら知識が無いとはいっても、これほどの滑らかな高域特性を出すのは簡単ではない事ぐらいは知っています。
この特性をみてISO FC-20S との2マタは吹っ飛んでしまいました。
アンプの配置 ほぼ 最終の配置
トランスのカバーを知人に造ってもらいました。材料はステンレスです。アンプをひっくり返しても良いように、また見た目も安定するように高さを115ミリにしました。2A3の高さとほぼ同じです。
ステンレスのぴかぴかでは落ち着きがないので、トランスカバーは黒い塗装をしようかと思っています。
このレイアウトでシャーシー配置はほぼ、ほぼ決定です。前回の配置はOPT前後に前段と終段の真空管を振り分けて合理的な配置でしたが、真空管の全体を見通しよく配置するとこうなりました。
回路図もレイアウトも決まらないまま時々パーツを並べて遊んでいますが、そうしている内に出力トランスが出来上がってきました。すばらしいトランスです。あとで紹介します。
まず、回路をそろそろ決めないと先に進めません。シャーシの加工が出来ませんので回路を決定するのですが、好みは40年前から基本的に変わっていません。
若いとき、6BQ5プッシュ、7868プッシュプルのあと2A3シングルアンプ聞いて音が良いと思って以来、好みは変わっていません。
これは当時2A3シングルアンプを造る時に参考にした回路です。若いときですから WE205Bなどは買えるわけがありません。出力管は2A3です。
初段でゲインを稼ぎ2段目・終段はカソードフォロア直結回路にしてトランスはSSB2.5を使いました。この当時NFBをどうしたか覚えていませんが、後にNFBはかけなくなりました。2A3シングルアンプは良い音でした。
今回の予定の回路です。カソードチョーク結合をやってみたかったので試してみます。2段目、終段のバイアスのかけかたに違いがありますが、終段を低インピーダンスで強力ドライブする方法は40年前と基本的に変わっていません。
一番の希望はトランスドライブですが、費用、スペース、重量などの制約による妥協です。
バイアス回路、電源回路はずいぶんと簡単になっています。
出力トランスのこと
OPTは、新生ISO FC-20Sと今回の航海仙人の手巻き出力トランスのどちらでも使えるようにシャーシ加工をする予定でした。つまり2マタをかける予定・・・だった。
航海仙人の手巻き出力トランスは、ずっと前に福岡県のトニーさんのブログで知りました。ヤフオクにも時々出品をしています。
また、新潟県のチューブ・オーディオ・ラボが 6FD7シングルアンプを製作し評判になったのを知っていました。6FD7というテレビ球を評判のアンプに仕上げたラボの腕のよさは素晴らしいですが、この評判のアンプの功労者は航海仙人の手巻き出力トランスだと思っています。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2016/6FD7/6FD7_17_11.html
という事で航海仙人の手巻き出力トランスは目をつけていました。
我が家の最後の自作アンプ(になるかもしれない)用に、思い切ってトランスの製作を依頼し、出来上がってきました。
これが航海仙人さんの手巻き出力トランスです。
Single 3.5kΩ 30Hz/25W 重量は1.9kg という仕様です。
規格は2A3、VT52 には少し大きいように思います。300Bにも良い相手です。
しかし、見た目を気にする人にはコアむき出しで、このまま使うには抵抗があるかもしれません。
トランス単体の測定をしたことがありませんが、挑戦をしてみました。測定の条件が変われば結果も変わるという事のようです。矩形波 と周波数特性をとってみました。
以下 3.5kΩ:8Ωの特性で入力抵抗を規格の3.5K、1KΩの両方の結果です。
なかなか広帯域です。350KHz~450KHz付近に少し暴れがあります。
まだ実機に繋いでいませんが単体でも素晴らしい特性だと思います。
ご参考
Lux OY15-3.5KSH の周波数特性です。傾向は仙人さんのトランスに似ているでしょうか。何分にもあまり知識がないので比較のしようがありません。大きく違うのは1次側の巻線抵抗値(DCR)で、Luxは222~228Ωでしたが仙人さんのトランスは122Ωですので約半分といっても良いくらいです。
このLuxの特性を見ていてハタと気が付きました。3.5K:16Ω(先のデータは3.5kΩ:8Ω)ではどうなるだろうと。
それがこの結果です。負荷は16Ωの抵抗負荷です。
高域の1MHzまで暴れが全く無い見事な特性です。
いくら知識が無いとはいっても、これほどの滑らかな高域特性を出すのは簡単ではない事ぐらいは知っています。
この特性をみてISO FC-20S との2マタは吹っ飛んでしまいました。
アンプの配置 ほぼ 最終の配置
トランスのカバーを知人に造ってもらいました。材料はステンレスです。アンプをひっくり返しても良いように、また見た目も安定するように高さを115ミリにしました。2A3の高さとほぼ同じです。
ステンレスのぴかぴかでは落ち着きがないので、トランスカバーは黒い塗装をしようかと思っています。
このレイアウトでシャーシー配置はほぼ、ほぼ決定です。前回の配置はOPT前後に前段と終段の真空管を振り分けて合理的な配置でしたが、真空管の全体を見通しよく配置するとこうなりました。