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SRPP フォノアンプの RIAA 偏差

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SRPP フォノアンプの RIAA 偏差を測定しています。

発振器は リーダーLAG-125 (アナログ)
偏差値の読み取りはパソコンを使いました。
スペアナソフトの WaveSpectra です。

使い方は以下です。
イメージ 1
1KHz のレベルを -30dBに合わせ、以下低い
周波数の数値を読み取る。

2KHz 以上は 基準を -30 ではなくて、たとえ
ば -10dB に合わせ以下同様。

表計算エクセルを利用して自動でグラフを描いています。





簡単で作業が早くなりました。楽しくて、いっぱい測定をしました。
パソコンが2台あれば測定器無しでも出来ると思います。
読み取りは、アナログのバルボルよりも正確です。



測定器がなまじあるために

測定器が無ければ諦めますが、なまじ持っているために測定結果が気になります。
結論を言うと、「+- 0.5デシベルは誤差の範囲」ということでした。発振器のドリフトがあって、測定す
る度に数値が変わってきます。
それでも大体の傾向がつかめて、プリアンプの作成にはおおいに役立ちました。

8回測定をしました。面白い結果ですので一部公表します。

イメージ 2
回路図はこれです。















イメージ 3
1回目 造りっぱなし
100Hzからだらだらと下降しています。





イメージ 4


2回目 ややましになりました。
V1 の真空管を 12AT7 から 12AX7 に交換
すると低域が変わりました。


イメージ 5

3回目 イコライザ素子 C2 0.068u 0.05u に
変更。100Hzあたりが盛り上がります。

C1 コンデンサを 0.1u から 0.47u に増加
(以下同じ)


4-7回目 省略

イメージ 6
8回目 
イコライザ素子 C2 0.068u を 0.06u に変更。
1kHz 以下をやや持ち上げぎみにしました。
0.05では脹らみすぎるのです。




超低域は 30Hz以下がストンと落ちています。カップリング C1 を増やしてもこれ以上伸びません。
原因はいまのところ分かりませんが、VR前のカップリングコンデンサの容量が少ないのかもしれません。
しかし、結果はむしろ好ましい特性と考えています。
高域について触れていませんが、計測する度に違ってきます。計測誤差です。

40Hz~12KHz ±0.5dB といったところでしょうか。



******* 追記   2015/12/18 *************
修正
発振器はリーダーLAG-125 を NF E-1205 に変えました。
100Hz以下で誤差があったからです。

イメージ 7
最終的には イコライザ素子を一番最初の
C2 0.068u に変更です。
RIAA偏差はこれで終わりにします。
疲れました。




アマチュアが汎用の測定器を使っても 0.5dB以内に追い込むことは難しいと分かりました。もっと
高精度の測定器とか、振幅安定回路が必要です。
しかし、意味がないわけでもなく、おおよその傾向を知る上で大切だと思います。イコライザアンプ
を製作するのに測定器は必須です。






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