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DENON PMA-500Z 点検-5 最終回

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半導体のシロートが DENON PMA-500Z の蘇生をしています。

前回のつづき
2SC1345 Eランク。ヤフオクで確保しました。@70 です。

イメージ 1修理のブログをみると 2SC1815 でも良さそうに思いましたが、ここはオリジナルがありますので優先します。

真空管であれば増幅は 12AX7 12AT7 12AU7 の3種類を覚えたらアンプの回路は何とかなりますが半導体の数の多さには閉口です。さらにランク分け。作動増幅用のペア組みのために数十個から選別・・・などなど

半導体はどうしても好きになれません。





特に難しい事の無いトランジスタ6個の交換ですが、思わぬ所に落とし穴があって苦戦しました。


トランジスタのピン配列が逆   でした

順を追います。
フォノ回路は片側3個の 2SC1345 です。向きを何度も確認をしながら交換しました。
イメージ 2
写真は交換前です。

交換作業を終えて実装しますが、フォノ回路から音が出ていません。
・・・・・???

原因がわかるまで凄く時間がかかりましたが経過は省略します。
原因は、オリジナルのトランジスタの向きが逆でした。


イメージ 6
左の C1815 (2SC1345も同じ )がデータシートどおりの足の配列で左からECBです。テスターの簡易測定のミノムシクリップの色のとおり右から左に信号が流れます。

右がオリジナルの 2SC1345 のピン配列 文字に向かって左からBCEですから逆です。元通りにすることに夢中でしたので逆の表示には全く気がつきませんでした。これが分かるまでどれだけ時間がかかった事か。
幸い、基板にトランジスターの絵の印刷があるので救われました。


イメージ 4
今回は触らずですが、トーンコントロール回路も同様に 2SC458ピン配列が逆です。

向かって左端が B ではいけません。



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あとで分かりました。昔は決まりが無かったようです





フォノ回路の半導体の交換で 点検・修理は終了です。
レコードを聴いてみました。硬質のカチッとした音です。
1976年ころの発売。私がジャズを聴き始めた少しあとです。


簡単に測定をしました。

イメージ 7残留ノイズ
パワーアンプ部単独          0.8mV以下
AUX    入力ショート・フルVR    1.5mV
PONO   入力ショート・フルVR    2.0mV

パワーアンプ単独 周波数特性(両cH とも)
10Hz   -1.0dB
30Hz   -0.4dB
1KHz    +-0dB
100KHz  -0.5dB
700KHz -3.0dB


イメージ 3

モトローラ MJ3001 MJ2501
まだ売っているようです。









イメージ 5


最後に修理のメモを天板裏に貼って終了です。











おわり

トニーさん。おかげさまで、何とかなりました。

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