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自己流 SME 3009 S2 微調整の顛末記

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あえて「自己流」とマクラをつけた。というのもユーザーが多く新参者が手探りの経過を公開するとツッ
コミ所満載になると考え、予防線を張った少し自信がなくて弱気な顛末記です。


我が家に来たとき、ます最初にコレットチャックがぐらぐら(というか強固に固定していない)するのが
気になった。さては先のユーザーが部品を無くしたな・・・と考えて「ネジ屋」に大き目のワッシャを買
いに行ったが適当なモノを売っていない。

イメージ 1
さて、困ったところでWEBの写真を探すと
ワッシャをつけているのが見当たらない。











イメージ 2
やっとユーザーマニュアル(英語版)の画を
見て納得がいった。
元々強固に固定していないのですね。



日本のメーカーがやったらNGですが・・・





アームボード

元々のボード(たぶんUSA産)はオーバーハングの調整が出来ない。  ので新規に作成した。

イメージ 3角度をつけている例が多いが好みの問題で
真っ直ぐにした。少しばかり角度をつけて
も調整範囲が大きくなるとは思えない。











イメージ 4

穴あけは27ミリのホルソーがあったので簡単
にできた。材料はサクラのムク。

目いっぱい後にした。








イメージ 5
ネジにこだわる

ホームセンターにベースのネジを買いに行く。良いのをみつけた。
「超低頭木ねじ」2.7ミリ径 長さ16ミリ。









ラテラルバランス
狂うとアームが右や左に流れると書いてある。最初どちらにも流れていなかったが、リフターとアーム
高さを調整した際に内部の配線がねじれたため右に勢い良く流れるようになった。端子台のハンダ付け
を一度全部外してヨリ(ねじれ)を無くしたら流れないようになった。

さてどうしましょう。「ウエイト軸をドライバーで持ち上げてナイフエッジが左右均等に持ち上がるか
見る」という方法を試してみます。


イメージ 6
写真のようにナイフエッジを止めているネジ
の真下あたりを滑らかな棒(丸い鉛筆)で2箇
所を両手で持ち上げてみます。
グラグラしますが、しつこくやっている内に
何とか均等に持ち上がるポイントが見つかり
ました。

プレーヤーを左右、前後に大きく傾けても流
れませんのでOKです。



イメージ 7


ずいぶんパイプ軸寄りになった。
(この時の針は DL-103)













インサイドフォースキャンセラー
TD124は高さ調整をするとほぼ下の端まで落とさないといけない。するとウエイトの糸釣りの支柱
(針金)が高い位置になり、まるで小さいバケツを高く掲げているような格好になり見た目に良くない。

オリジナルは使いにくい (Bias Weight Assembly arm)
バイアス量を変えるテグスの輪っかを目盛りの奥の端(2.5グラム)にしてアームを動かすとポロリと
外れてしまう。

イメージ 8
針金の向きが良くありません。

という事でいくつか試作をしてみました。
材料は1ミリのステンレス。
高さを低くして輪っかの向きを変えています。

理論的には支点からの距離(オリジナルは30ミリぐらいだった)を守れば高さに関係ないはずです。




イメージ 9
支点から見て曲がりを右側にし、先っぽを一
回転させると非常に具合が良い。













高さの調整(我が家の覚え書き)


最優先はアームリフトを上げた状態で針先がレコード面より3~5ミリ上になるように調整。これは使い
勝手の理由で厚いレコードきりぎりに。

イメージ 10
図の① 3009にはアームリフトの高さ調整が
無いので、まずここで高さを合わせる。アー
ムリフトを上げた状態でアームがほぼ水平に
なるポイント。(結果2.5ミリ)

ネジを切っているので回転させると高さが変
る。また、ここを回転させると信号線にヨリ
がかかり左右にバイアスがかかるので注意。

図の② レコードを置いた状態で高さ調整。針
先がレコード面上 4ミリ程度になるように。
(結果、上の写真②の隙間が1ミリ)
寸法を書いていますが参考程度でトーレンスTD124 、ボード厚20ミリ、テーブル上のフェルト2ミリの
状態での最終結果。



アームリフトのシリコン
よそ様のブログを参考にしてシリコンを追加しました。最も固めの100万番台にしても「ゆ~っ~くり」
と希望する速度になりません。バネが強いです。


ダンパーの補修
ウエイト部のダンパーは純正の部品を使わず補修をしています。ゴム製で、車用(外形8.5ミリ・内径
3.5ミリ)のようで近所の車の修理屋からもらってきました。寸法がきっちり合っていませんので加工
が必要です。
結果は上等なのですが、オリジナルを大切にする方の目には耐えられそうにありませんので非公開です。

うちでは買っていませんが材料はこれだと思います。
【ゴム製】バキュームホース【内径3.5mm×外径8.5mm×1m黒】




イメージ 11          完成

自己流の調整完了です。

調整にあまりこだわる必要がないという意見
もあり我が家も賛同しますが、調整できると
なると一度はやってみたくなります。









レコードを聴いた感じはクリアーというのが第一印象でした。
色々と調べていると、我が家のトーレンスTD124 初期型25000番台、 SME 3009 S2 は音楽を聴く
最強(もちろんTD124に限った話ですが)の組み合わせらしくて気分は上々です。



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