真夏に真空管アンプを使うと熱い。今年の夏も暑かった。
以前から省エネアンプを考えていたら、ラジオ技術 2016/9 に那須好男氏の ML6/VT105 の製作記事
の発表があった。
同類のML4 の規格をみると 0.8Wくらいの出力が取り出せるのを那須氏はカソードフォロア 直結にし
て 1.7W の出力を得ている。
那須氏は歪が多いけれども大変音が良いと書いているが、某所ではよろしくないとも・・・
VT105 のタマはたまたま我が家にあった
ので、既存のアンプ(6CA7 シングル)を
流用し那須氏の回路を参考にしてシングル
アンプの試作をする。
UFソケットは中国製を確保した。
ML6 シングルアンプの製作例は少ない。
あまのじゃくな我が家にはしっくりとくる。
腐っても英国GEC。優れた真空管を多く造
ってきた 名門GEC の血筋に遜色はない。
原回路の概要図(完全なコピーではありま
せん)の書き写しを掲載しておきます。出
力段のバイアスのかけ方が少し変わってい
ますが、3極管を低インピーダンスと直結で
ドライブすることで出力の増加を得ていて、
良い回路だとおもいます。
那須氏は歪が多いと書いている。VT105 /
ML6 は元もと直線性が良くない。さらに前
段の 12AT7 もこれまた直線性が良くない。
とりあえずバラック配線で音が出るように
なった。