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VT105 / ML6 ミニワット シングルアンプの試作 その2

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VT105 / ML6 ミニワット シングルアンプの試作 (前回の続き)

タムラのトランス 7個を載せた常用アンプは、加齢とともに負担になっている。我が家の力作で気に
入っているがとにかく重い。その内に抱えるのにも苦労するようになりそうだ。


イメージ 6
今回の小出力アンプを弄っていて、もうこ
の程度の小型で良いんじゃないかと思った
りする。ミニワットアンプの製作者が口を
そろえて言うように、1.5ワット程度でも音
量に不満はない。

なんといっても軽い。



ちなみにこのシャーシ、45年前に買ったもの
ですよ。



VT105 ミニワット アンプの調整(覚書)


回路図をざっくり書いてみた。那須氏のオリジナル回路より電源トランスの電圧が高かったので一部変
更をした。

イメージ 1
最初は整流管を 5AR4 にしたがレギュレー
ションが良すぎてNG。6X4にした。

さらに初段 12AT7 のB電源を高くした。
VT105 の負荷抵抗は 10KΩにした。
2段目 12AT7 の電流を増やした。

終段 VT105 のカソード抵抗を高くし、バ
イアス電圧の変更。
終段のバイアス調整は、2段目カソード・フ
ォロアのグリッド電圧(R7、R8)で調整。

電源がやや変則。我が家は電力会社が常時
105Vを送ってくるので、安全・安心のため
トランスは110Vに接続。



調整はひずみを減すこと、最大出力の増加を目指す。
まず V1 カソード抵抗を値を変えてみた=変化なし

初段の調整でひずみが大きく変化した
初段のB電圧を下げると低ひずみになるが最大出力も下がる。トレードオフの関係にあり。

イメージ 2青は     Ebb:200V    
負荷抵抗:100K

緑は Ebb:100V Ep:58V 
負荷抵抗:100K

ピンクは Ebb:135V Ep:85V 
負荷抵抗:100K

その後、負荷抵抗:150K に変更。結局、
那須氏のオリジナルと似たような結果とな
った。




イメージ 3

最大出力 1.8W ぐらい
2Wでクリップが始まる。
 










周波数特性
  25 Hz  -1.0 db
  36 Hz  -0.5 db
  10KHz  -0.5 db
  27KHz  -3.0 db


イメージ 4

矩形波 1KHz
矩形波はわずかにリンギングが見られるが、
これは出力トランス F-475 によるもので
150KHz 辺りにピークあり。


残留ノイズ 0.3mV







夏場用の補欠アンプとしては良いんじゃないでしょうか。
最初は硬質で、よく言えばクリアー。高域寄りだったが、初段の負荷抵抗 100K を 150K に変えたら
音は大きく変わった(やや硬質ながら良くなった)。
抵抗による音の差なのか、動作点が変わったのが原因かは不明。


イメージ 5
テレフンケン、シーメンスに登場願ってさ
らに調整中

12AT7 / ECC81 はどちらかと言えば中途
半端で、こんな時ぐらいしか使い道がない。

使わないまま文字も消えかかっているし。









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