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Dual 1229 2台目 修理 顛末記(まだ編集中)

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ユナイテッドキングダム・オブ・グレートブリテン。UKから2台目の Dual 1229がやってきた。

Dual のレコードプレーヤーは日本での中古相場が高すぎる。動作品で3~4万円が相場だと思う。外国が安いからといってeBye で取り寄せると送料が 13,000円ほどかかるので余程安い落札価格でないと金額が合わない。

最初から転売する目的で、弄って遊べたら満足だけれども買った価格で売れない可能性もある Dual の中古はリスクを伴う。今回の 1229 もややギャンブルで動作確認をしていないものだった。

イメージ 1

2台目だからとなめていたがやはり今回も苦戦した。


5年前にはもっと安くて大量にあったが、近年は価格が上がっている。
前のように1ドル80台なら競争力がついてメリットがあるが。






届いた dual 1229 はやはり動かなかった。しかし使用頻度が少なく長い間使っていない様子だった。
見た目はけっこう綺麗。連続演奏の長いスピンドルは付いていなかったが問題はない。

イメージ 2
専用のカートリッジアダプタが付いているのは嬉しい。
これが結構な値段で、Dual の弱点の1つだと思う。










1日目

速度切り替えレバーが固まって動かない。
33、45、78 の速度切り替えが効かない。そういえば eBye でも左のレバーが無いのを何度も見かける。こういう事か。
取りあえず無理をしないこと。無理をすると折れてしまいそう。


イメージ 3さて、どうするか。

ミシンオイルを流し込んで固まったグリスを溶かしながら可動部を徐々に動かしていく。やがて全体が動くようになった。

本来は力を入れなくてもスコッっとレバーは切り替わる。






レバーの可動部だけでなく、他のグリスも固まって白い粉末になっている。あちこちにミシンオイルを流し込んで1夜寝かせてことにした。


モーターの結線
欧州から来た Dual は200V結線になっていた。それにしてはプラグが米国(日本)仕様になっていたのは意味が分からない。モーターのプーリーを手で廻すと動く。壊れていない様子。

結線を日本(100V)仕様にやり変えた。このモーターは100Vの2巻き線になっていて200Vはシリーズ接続、100Vは並列接続で使うようになっている。

イメージ 4
東志輸入の1台目は電圧切り替えスイッチがあったが、2台目は端子台で接続の入れ替えをする方法になっている。













イメージ 5
ついでにカラ割りをしてオイルを注油。
1台目の時はオイルが全く無かったが、今回は少し残っていた。やはりオイルは必要なのだ。
それにしても、モーターを開くのに力が要る。

モーターは回るようになった。







イメージ 9
参考データ : プーリーの寸法










2日目
難解な自動演奏のメインレバー
古いグリスを取り、ミシンオイルで徹底的に洗浄をしたら取り合えず使えるようになった。
自動演奏に必要なメインレバーの洗浄をし、新品の
シュトイアーピンプル(乳首)に付け替えて、いざスタート・・・????       起動も終了も自動でアームが動きません。

イメージ 6

(メインレバーなどの調整)

洗浄中のメインレバー

次に加工(試行錯誤)をするのですが
上のザラザラしたヤスリ面を傷めないようにペンチで加工。

精度は 0.5ミリ単位のデリケートな作業です。




イメージ 8


調整後のメインレバー
(その1)
ポイントは2つ。まず湾曲させること。中央が1番低い位置にあること。

中央より右側の湾曲がアームの戻り具合を左右する。右端の角度を急にした方が好結果。
イメージは「
ピンプル(乳首)を真ん中で捕らえ左に向かってすくい上げる





イメージ 7

調整後のメインレバー(その2)
中央より左側(起動はここ)の調整。ベロを出したように僅かに下に曲げる。
コツは正面(上の写真)から見て左側をやや上向きに湾曲させながら、なおかつ写真のように下向きに曲げる事。
イメージは「ピンプル(乳首)を真ん中で捕らえて前に突き出しながら右に寄せる」


上の白いのは
シュトイアーピンプル(乳首)



4日目
終わらなくなった
オート演奏がそこそこになってきた頃から止まらなくなった。終了が出来ない。アームが戻った後も終了作業を繰り返す。

やっと原因を突き止めた。簡単に言うとグリスの取りすぎで起動・終了のトリガーがふらふらになって安定しなくなった・・・事だと思う。

イメージ 10
英文で意味が良く分からないが、ここだと見当をつける。

162 163 のパーツがふらふらになってはいけない。












イメージ 11実際には、真ん中のプラスチックギアの見難い場所にパーツがあって、ここら辺にグリスを塗りたくったら直ってしまった。

グリスを取ってはいけない箇所もある。










5日目
アームがドブに落ちる

カートリッジの真下にある隠し調整ネジで最大調整しても、オートでカートリッジがレコードのヘリまで届かない。

イメージ 12
結論を言うと、レコードサイズを切り替えるバーに繋がっている(写真左 <------  )
カートリッジの真下にある隠し調整ネジにプラスチックのスリーブ(蛍光ペンを加工)を巻いたら解決した。LP・ シングルレコード共に外周に落ちてくれる。

もっと良い方法があるかもしれない。


 




調整はほぼやり尽くし、快調に動作をしている。
あと、アースの問題もあって、それは別項で・・・


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