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初夢 メインアンプの構想

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アンプの部品を処分して製作は止めたつもりだったが、「こんなのを造ってみたかった」とブログで書い
ているうちに 6DJ8 イコライザアンプが出来上がってしまった。

メインアンプもそうなるかもしれないと、取りあえず書いてみる。しかし、メインアンプはやってみた
かった事が多すぎる。ざっとこんな具合
1. DA30  PX25 あるいは VT52 シングルアンプ
2. 送信管 シングル(宍戸式イントラ反転)
3. 染谷電子のトランスを使った CSPP マッキン型 プッシュ
などときりがない。


イメージ 1

6V6 プッシュプル

これは番外ですが出力トランス(山水 H15-
10)が手元にあるので候補になります。
ずっと前にパーツを並べて遊んでいました
が、こんな具合です。






さて、回路はどうするか。・・・と、その前にシャーシはどうするか。


           シャーシの構想

現用の VV30B メインアンプのシャーシは我が家では入魂の作で、それは
1. 材料 : 1.6ミリ ボンデ(加工は板金屋の外注)
2. 穴あけは自前
3. 塗装の下地:銅メッキ(サンドブラスト法-前処理)外注
4. 塗装は車の修理屋に外注
と、なかなか手間のかかる工程になっています。これをする元気はもうありません。
しかし、友人の勤務先にレーザーがありますので、金属加工は苦にならないかもしれません。いずれも
外注が多いので費用がかかります。

もっと簡易な方法はないかと考えていますが、参考になるのが伊藤喜多男氏のシャーシです。

イメージ 2
これが元の図面ですが、構想としては

1. 天板を 2~3ミリ程度のアルマイト板
(陽極酸化皮膜)

2. 枠:1.2ミリ程度のステンレス 外注

3. 底板 : なし

4. 天板・枠の取り付け : タップを切らずに
ビス止めにする

5. 塗装はしない。枠のステンは鏡面または
ヘアライン仕上げ

















これだと安く、それなりに美しく仕上がりそうです。ステンレス加工は友人に頼むとして、問題はアル
マイト板です。これは1平方メートル15,000円ほどですから中型アンプ(500ミリ x 330ミリ)6台は
いけそうで、2,000円 1台/単価 となりますが、6台つくるのは大変です。

イメージ 3
ただ、伊藤式にすると天板がアルミですから
大好きな「丸サラ」のネジが使えるのが魅力
で、美しく仕上がります。









ステンレス加工の友人が定年延長で勤めている間に、何とか GEC オスラム DA30 のメインアンプを1台
 と  VT52 小型シングルアンプを1台・・・







久しぶりの TD124 モーター

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2016 冬 覚え書き

久しぶりの TD124 モーター。
ここ4年は殆どストロボ(ターンテーブルの回転)を気にする事が無いほど安定していた。
何もしなかった訳ではなくて、今までは春から夏にかけて回転が速くなるため、1度だけ粘度の高い
ISO VG46 を少量軸受けに注油するだけで冬には何もしなかった(?)が、今年の冬は勝手が違う。


イメージ 1イメージ図でいうと、今までは

1. 春から夏にかけて A(緑)になる
2. ISO VG46 を注油し B(赤)に修正。









今年の冬、モーター軸受け上側に ISO VG10 を注油しても安定するまでに15分ぐらいかかるようにな
った。(去年もなったような気がする、その時は 軸受け上側に VG10 を追加した? ような・・覚えて
いない)

今年の冬は イメージ図の C(茶色)D(青色)で、プラスに振れることがない。名刺のマグネット・ギ
ャップを5枚まで広げても安定まで 10~15分 。遅すぎる。                      



という事で上下の軸受けに VG10 追加
上側には 3滴ほど(トータルで6滴ほど)
下側に3滴ほど追加したが制御不足。さらに6滴程度追加 (トータルで10滴ほど)
ギャップ 4枚(0.9ミリぐらい)

イメージ 2
下側の注油は少し技術が要って、ピーナッツの天場にピンポイントで注油をする。












最近は「起動後3分で安定」と目標を下げている。
繰り返すが、これが正しい方法かは分からない。しかし、年1回程度の注油で回転を気にすることなく
レコードが楽しめている。
上記の作業後1日経った今日は起動後数秒でピタリと定速になった。


オーディオテクニカ TT30E

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ひょんな事で audio-technica TT30E をゲット。

イメージ 1

詳しいデータが無いが、30年ほど前の安物
らしい。
「音は出てません。」という事だったが問題
なく音が出た。

これがとても良い。








イメージ 2
我が家に来たときは配線が左右逆になって
いた。

しかし、どうしてクロスさせるのが多いの
でしょうか。
いっそのこと、このように真っ直ぐ配線を
してアンプ側で入れ替えるのが正しいよう
に思います。







さっそく音を聞いて「何だこれは」と思いながらネットでわずかな情報をみると「やや派手な感じ」な
がらも概ね良好と書いてあるのは我が家の第一印象と同じで、値段相応の評価しかしない雑誌の評価と
違ってネットの情報は参考になります。

MCですので Partridge TH-7559 MCトランス(40Ω)を介して接続。今まで安物のカートリッジを
幾つか聞いてきましたが、格別です。
一言でいえばクリアーで、ヌケが良くて好きな音です。金属の振動板をもつ中高音ドライバーではうる
さくなるかもしれませんが、我が家のディナウディオを大変良く鳴らします。

よそ様から「評価」を黙ってパクってきました。コピペです。

audio-technicaの針交換可能なMCカートリッジです。テクニカらしい切れの良い弾むようなサウンド
はもちろんですが、MMと比べるともっとひとつひとつの音が丁寧に作られていると感じます。


そのとおりです。

硬くカチッっとした音というのが第一印象、きっちりと鳴らすタイプ。
低域はよく出ていますけれども、絞ったような響きながら躍動感があり、高域はちょっと抑えられた
感じ。

全くそのとおりです。

MCらしい特徴がしっかり出つつ、しかもオーディオテクニカらしい雰囲気です。元々プレーヤーに
付いていたAT71とはさすがに情報量にダントツの違いがあり、セパレーションもずいぶん良好です。
低域は意外と軽快な感じもあり、高域はだいぶ華やかめですけど、そうした細かな違い以前に格段の
差があるのが一聴瞭然です。

そのとおりです。低域はヌケが良いのでベースのアルコでは質感が良く出ます。ボーカルも中央にピタ
ッと定位しやや乾いた感じですが悪くありません。華やかに聞こえるのはなぜでしょう。ドラムスのハ
イハット辺りがやや強調されるように聞こえます。

針は柔らかめですが、 コンプライアンスは 8.5×10-6cm/dyne ですので低い方だと思います。


イメージ 3
手前本体右側に白くツメが4本出ています。
これがマグネットのようです。









イメージ 4


このカートリッジのキモです。カンチレバー
の根元、真ん中に逆Vの字型型のコイル(
赤色)が見えます。

MMの場合は、ここがマグネットになってい
ます。









周波数特性 = 15~30,000Hz
  出力電圧 = 0.4mV (1KHz, 5cm/sec)
  チャネル・セパレーション = 30dB以上 (1KHz)
  出力バランス = 1dB以内
  針圧 = 1.4~2.0 (1.7g標準)
  コイル・インピータンス = 10Ω (1KHz)
  直流抵抗 = 10Ω
  負荷抵抗 = 10Ω以上
  ダイナミック・コンプライアンス = 8.5×10-6cm/dyne
  スタチック・コンプライアンス = 32×10-6cm/dyne
  針先形状 = 楕円
  垂直トラッキング角 = 20°
  外形寸法 = L31.5×W16.7×H16.7m/m
  自重=5.0g

0.4×0.7mil楕円
elliptial diamond stylus


AT-30E のこと
いろいろ調べている内に、良く似た AT-30E があることが分かった。形・スペックが良く似ている。
価格は1979年頃に17,000円だから普及クラスではない。
(ということは TT-30E は安物の普及品ではないかもしれません。)

テクニカは針交換式の製品をおびただしい数を製品化している。材料を少し変えて新製品として出す。
これはテクニカに限らず日本のメーカー共通だが。
そう言ってメーカーを責めてもしょうがない。そうさせたのは日本のユーザーにも責任があると思う。


おはら野 農園の管理者は AT-30E について面白いことを書いている
海外のサードパーテイはこれにテーパードカンチレバー、楕円針を与えてHE針として今も供給して
いる。日本のカートリッジの評価は海外のほうが実力を正しく反映している。


・・・なるほど。

OEM YAMAHA MC-703



アームリフト などのこと

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アームリフト

昨年秋、アームリフトの調子が悪く何を血迷ったか機械オイルを注油した。イカン!と一瞬思ったが後
の祭りで、アームリフトはスカスカになった。ゆっくり降りずにストンと落ちる。

イメージ 1


Yオクでシリコンオイル・キットを購入。

高純度シリコンオイル
粘度 1,000,000CS  約2cc (緑色容器)
粘度  100,000CS  約2cc (白色容器)







古いオイルをきれいに拭き取り 粘度 100万CS を塗りなおして修復した。粘度の調整も不要で、約5秒
でゆっくりと落ちる。成功。


イメージ 2

ところでこのアームリフト。メーカーによっ
て寸法が違うので簡単に移植が出来ない。

アームリフト外径
DENON :13.25ミリ 写真上側
グレース:11.8ミリ 手前
JELCO :12.8ミリ

(同じメーカーでも違いがあるように思う。)



イメージ 5
ご参考
イメージ 3













と、こんな具合で我が家のJELCO(12.8ミリ)
に YAMAHA だったか 径10.0ミリ(写真)に
銅管スリーブを加工して無理やり取り付けている。

JELCO のリフトJL-45 (純正)は 15,000円
と高価で手が出ない。








針カバー・スタイラスガード

これも昨年秋のこと。袖口に引っ掛けたアームがぴょんぴょんと踊ったと思ったら DENON DL-103 の
針を飛ばしてしまった。これで3個目。
以来、面倒でも針カバーを付けるように固く決心をした。


DENON DL-103 は白い半透明のカバーをその都度着脱しているが、問題は SHURE で、カートリッジ
に固定されて跳ね上げる様式になっている。
これがゆるいので気分が良くない。

イメージ 4
火で炙って内側に曲げる。
温度が重要で、指でつまんだままガスの火で
あぶる。アチチと感じる程度。力を入れすぎ
たり火が強すぎるとクニャと曲がる。












オスカー・ピーターソン&カウント・ベイシー・アゲイン

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たまにウオーキング・ベースを聞きたくなる時がある。

これの名手がリロイ・ヴィネガーという事を最近知った。ロリンズの「コンテンポラリー・リーダーズ」
に参加している。しかし、ベースを聞きたい時にはこれを選ばない。

ゆったりとしたベースを聞きたくなったら「オスカー・ピーターソン&カウント・ベイシー・アゲイン」
を聞く。



オスカー・ピーターソン&カウント・ベイシー・アゲイン

イメージ 11977:ロサンゼルス

ピアノ:オスカー・ピーターソン / カウント
・ベイシー
ベース:ジョン・ハード
ドラム:ルイ・ベルソン









A面-1  Roots 3分あたりからベースがはいる。
https://www.youtube.com/watch?v=_kCG9zTJA3g

右にベイシー、左にピーターソンのピアノがあって、真ん中で相撲の行司のようにベースが浮かび上
がる。ドラムスは控え目。ゆったりしたウオーキング・ベースがとても好きだ。


eBay のアームトップ10

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eBay のお買い物ガイドで、ターンテーブルアームトップ10が紹介されています。 2015/5/21 の日付
です。
何をもって「市場でトップ10」を選んだのかは書いていますが、どこが選んだのかが良く分かりません。
少なくとも eBay で扱うのを基準にはしていないようです。


 ターンテーブルアームトップ10   <--- リンク

1   SAEC WE-308
2.  Alphason HR100S
3.  SME シリーズIII
4.  レガ RB300
5.  SUMIKO プレミアMMT
6.  Jelco SA-750D
7.  ミッション774
8.  SME 309
9.  AT-1100 オーディオテクニカ
10. Linn アキト

単に骨董趣味でもなく、人気投票でもなさそう。

1番に SAEC WE-308 が選ばれています。5、6、7 番が市川宝石。9番がオーディオテクニカですから
半分は日本製です。これは嬉しいですね。さすがはアメリカです。

突っ込みどころは色々ありそうですが、ごちゃごちゃ言うのは止めておきます。

以上、ご紹介まで!



TRIO KP-7021 の回転制御

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TRIO KP-7021 (4極シンクロナス型)の回転はわずかに速い。気にするほどではないが兎に角速い。


イメージ 1
電源周波数に同期(シンクロ)するモーター
らしいが、回転数を制御する方法なぞは知ら
ない。
プーリーの径を変える(削る)のは見かける。


外周にストロボを刻んでいるプラッターの
2枚重ねで実験中。








アラゴーの円板

理屈はとても分からないが、アルミにマグネットを近づけると何たらかんたら・・・???
フレミング右手の法則が何たら・・・ちんぷんかんぷん。




試してみた。

イメージ 2
小さいネオジウムマグネット。












イメージ 3

マグネットをプラッターに近づける。

隙間は5ミリほどでぴたり(33 1/3 RPM)
と同期した。

アルミにマグネットを近づけると遅くなる。







これはいける 

これって トーレンス TD124 も応用しているんでは ???


TRIO KP-7021 の回転制御 その2実践編

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TRIO KP-7021 (改)着脱式プラッター減速装置

名前は大仰ですが、早い話レコードプレーヤーの「マグネット式ブレーキ」でして、簡単に取り外しが出
来るという優れものです。(前回の続き)

アルミプラッターのプレーヤーで、速度が少し速い場合
にはどれでも応用が出来ると思います



イメージ 1
場所はアーム・カートリッジから遠い場所と
いう事で、ここしかありません。ちょうど4
ミリのネジ穴がありました。


プラッターの内側(見えない場所)にマグネ
ットを仕込んでいます。







イメージ 2

L金具はホーロー抵抗を取り付ける金具です。

15ミリの樹脂製スペーサー
マグネット ・ ビス など     材料一式
白い4枚重ねがマグネットです。

18ミリの隙間にプラッターが入ります。


これで一応 完成形です。


イメージ 3


サラネジにくっつけているだけですので取り
外しも簡単。

有り合わせの材料で、我ながらきれいに出来
ました。


距離(最終は18ミリ)を微調整しながら回転
をあわせて、ぴったりになりました。







回路図で遊ぶ HAL INDEPENDENCE Ⅱ

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保存していた回路図を、捨てるのは惜しいのでデジタル化しています。
手元にある回路図をボツボツとアップしていきたいと思う。





HAL INDEPENDENCE Ⅱ

イメージ 11970年代末のメーカー製プリアンプ。
真空管回路でも最近は流行になった作動増幅
ですが、メインアンプでは見かけたがプリア
ンプでは珍しかった。







イメージ 2

我が家は差動増幅回路に詳しくないが、半導体の回路を真空管に置き換えたような回路だと思う。
初段の差動増幅の共通カソードに高抵抗を使うために高電圧のマイナス電源が必要で、回路が複雑になる。近年はこれを半導体の定電流回路に置き換えて、低い電圧で割りと簡単にマイナス電源が得られる。

HAL はプリアンプのほかにも強力な(EL-156パラプッシュプル)メインアンプを販売していた。


オーディオの足跡
http://audio-heritage.jp/HAL/amp/independence.html


アームの事など UA-77 と G-545

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ビクター UA-77
縁があって我が家に来た ビクターのトーンアーム UA-77 のご紹介。

結論を言うと、我が家では使えない。使えない理由は「コンパクトなプレーヤー」という我が家の家風に
合わなかったため。

当初はタバコのヤニで黄褐色だった。40年以上も前の製品がサビやクスミも無く美しさが保てたのはヤ
ニで保護をされていたのかも。

イメージ 1
バラせる所は徹底的にバラして磨き上げる
と、ヤニのコーティングの下から40年前に
造られたとは思えないほど美しい素肌が現れ
た。









イメージ 2
VICTOR UA-77
JL-B77/JL-77に採用されたトーンアームで、
1973年頃の製品。単独の定価があるので単売
されていた?。

印象はスタックスのアームに似ています。








美装を終えて調子をみるとどうも水平の動きが渋い。インサイドフォースの錘を半分(1.5g)にして取
り付けても右に流れません。


イメージ 3
下側の軸受け(多分ベアリング)にミシン
オイルをたっぷり流し込んで、ひたすら左
右の首振りをすると動きが滑らかになりま
した。
(アームは優しく扱ってね)

ここは油分をとって洗浄するのが正解でしょ
うか? よく分かりません。







インサイドフォース調整
錘が下がっているのは始めてです。元々装飾の付いたのは好みではありません。


イメージ 10
ところで、この調整はどうやってするのでし
ょうか。アーム本体から出ている棒には3箇所
の刻みがあって、錘も2分割に出来ることか
ら、6通りの設定が出来ます。

イメージ 4やり方が分からないのではありません。加減
が分からないのです。
音を聴いて設定するといわれても・・・







悩んでいるうちにトーレンスのアーム TP-16
を思い出しました。
これです。

丸針・楕円でメモリが違います。この写真
には黒丸と白丸があります。忘れてしまい
ましたが、レコードクリーナーの湿式と乾
式だったような・・・???

ダイヤル式なら一発で設定完了ですが、錘式
の方がひんぱんにカートリッジを交換して楽
しむ時には大変です。
とても面倒臭そう。


「湿式よりも乾式を、丸針よりも楕円を 大目にキャンセル量をかけろ」を記憶に留める程度で気にし
ないことにします。業務用には殆ど付いてないと言うし。



イメージ 5
家風に合わない理由は、まずケツが長いこと。コンパクトなトリオのプレーヤーでは納まり
ません。

トーレンス TD124 はタッパが高すぎです。



トーレンス TD124 は取り付け可能なアーム
が少ない。




カートリッジの重さに対する適用範囲も広く、仕上げ・加工精度・使い勝手の非常に良いアームですが、
残念ながら売ってしまう予定です。

イメージ 8
参考データ










UA-77 の項 おわり

**********************************************************************

グレース G-545 配線入れ替え
 
我が家との相性が良くてお気に入りの G-545 です。
夢中だったため写真はありません。作業は簡単なものです。
ただし、カートリッジの取り付けコネクタ、フォノケーブルのコネクタ共に接着されています。アセトン
を使って溶かすという例を見ましたが、我が家ではマニュアの除光液を使いました。

バラシのコツ
手に入れた時からカートリッジ取り付け側コネクタのネジが痛んでいました。前使用者が緩めようとし
て失敗したようです。ネジの溝がナメていました。なめたらいかんぜよ。

イメージ 9
(写真は修復後ですが傷だらけになりまし
た。キズを隠す意味もあって大き目のワッシ
ャをかましています)

VICTOR UA-77 もそうですが、サビを嫌っ
て材料は真鍮が多いです。鉄と違って大変に
弱くマイナスネジが多いので気を抜くとナメ
てしまいます。
あせらずじっくりと構え無理をしないこと。
緩み止めの塗料を塗っている場合があるので
注意。


イメージ 6
新しい配線は
お約束のモガミの細線を使います。注意をす
るのはフォノケーブル側のコネクタはアース
の線が2本あって、太い線は引っ張って切ら
ないことです。
信号線4本・細いアース線の5本を入れ替え
ます。







禁断の・・・ G-545
アームにガタがありました。
聞くところによると、グレースのジンバルサポートアームはピボットの保護に弾性材を使わず、設計手
法としては一点支持やナイフエッジと同様の解放軸受けであって、ガタがあるのは設計仕様なので絶対
にボールベアリングを弄ってはいけないとの事です。


弄ってはいけない所を弄ってしまいました。

イメージ 7きつく締めると上下の動作感度が低下します。ぎりぎりのポイントから少しゆるめたところ
で固定しました。

ガタが無く、0.1gにも反応するポイントが
あります。

ダブルナットを固定する道具がありませんの
で塗料を塗って止めています。
見た目は悪いですが、見えにくい場所です。
ここまで弄ると、売ることは考えにありませ
ん。我が家で使い倒します。



あとで分かったことですが、フィデリックスの中川氏も
ピボットを弄っていて「再調整すると、くっき
りとした鮮やかさが蘇ります。」と書いているところをみると我が家だけではなくて安心したところで
す。
ただし、中川さんの「経年劣化を再調整する」のと、今回の設計仕様に逆らう改造は全く意味が違うか
もしれません。




爪楊枝 3本=0.5g     1本=0.17g    半分=0.08g

グレースの芸の細やかさ

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イメージ 2
出番のないグレース(品川無線)のシェ
ルです。今となっては少し華奢ですが、
我が家で1番軽いシェルです。









イメージ 1

いま気が付きましたピンの長さが違う。

そうです。諸兄の想像どおり長いのは
アース側です。








グレースの芸の細やかさというか、ユーザーに対する思いやりを改めて見直しました。






初夢 メインアンプの構想

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アンプの部品を処分して製作は止めたつもりだったが、「こんなのを造ってみたかった」とブログで書い
ているうちに 6DJ8 イコライザアンプが出来上がってしまった。

メインアンプもそうなるかもしれないと、取りあえず書いてみる。しかし、メインアンプはやってみた
かった事が多すぎる。ざっとこんな具合
1. DA30  PX25 あるいは VT52 シングルアンプ
2. 送信管 シングル(宍戸式イントラ反転)
3. 染谷電子のトランスを使った CSPP マッキン型 プッシュ
などときりがない。


イメージ 1

6V6 プッシュプル

これは番外ですが出力トランス(山水 H15-
10)が手元にあるので候補になります。
ずっと前にパーツを並べて遊んでいました
が、こんな具合です。






さて、回路はどうするか。・・・と、その前にシャーシはどうするか。


           シャーシの構想

現用の VV30B メインアンプのシャーシは我が家では入魂の作で、それは
1. 材料 : 1.6ミリ ボンデ(加工は板金屋の外注)
2. 穴あけは自前
3. 塗装の下地:銅メッキ(サンドブラスト法-前処理)外注
4. 塗装は車の修理屋に外注
と、なかなか手間のかかる工程になっています。これをする元気はもうありません。
しかし、友人の勤務先にレーザーがありますので、金属加工は苦にならないかもしれません。いずれも
外注が多いので費用がかかります。

もっと簡易な方法はないかと考えていますが、参考になるのが伊藤喜多男氏のシャーシです。

イメージ 2
これが元の図面ですが、構想としては

1. 天板を 2~3ミリ程度のアルマイト板
(陽極酸化皮膜)

2. 枠:1.2ミリ程度のステンレス 外注

3. 底板 : なし

4. 天板・枠の取り付け : タップを切らずに
ビス止めにする

5. 塗装はしない。枠のステンは鏡面または
ヘアライン仕上げ

















これだと安く、それなりに美しく仕上がりそうです。ステンレス加工は友人に頼むとして、問題はアル
マイト板です。これは1平方メートル15,000円ほどですから中型アンプ(500ミリ x 330ミリ)6台は
いけそうで、2,000円 1台/単価 となりますが、6台つくるのは大変です。

イメージ 3
ただ、伊藤式にすると天板がアルミですから
大好きな「丸サラ」のネジが使えるのが魅力
で、美しく仕上がります。









ステンレス加工の友人が定年延長で勤めている間に、何とか GEC オスラム DA30 のメインアンプを1台
 と  VT52 小型シングルアンプを1台・・・






SME 3009 SⅡ

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SME 3009 SⅡ

主要なカートリッジに デンオン DL-103 は外せないのでハイコンプライアンスのアームは必要がない
と思っていたが、SME 3009 SⅡ がやってきた。
Imp の付かないタイプです。

イメージ 1
汚かったが、綿の布に潤滑油を染み込ませて
磨いたらきれいになった。残った小さい点々
は1個いっこ爪で取り除いた。

ピカールなどの研磨入りを使って磨くには
抵抗があります。








バリエーションが多くあって良く分からない。これほどの人気なのに情報が少ない。
ナイフエッジが金属。この後にでた Improved はエッジがプラスチックでハイコンプライアンス用ら
しい。

Imp の付かない Series II は重量級のカートリッジもいけるのか。

イメージ 2針圧の目盛りも5グラムの設定が
ある。守備範囲が広い?。そうすると我が
家に残る希望がありそう。

5年前にアームとカートリッジの相性で苦
戦したおかげで知恵がついている。




イメージ 3
残念ながら専用ケーブルがないので暫くは
おあずけ。


目下、研究中。










水平軸の感度が良くて大変滑らかです。
それに対して垂直軸は、ナイフエッジですが思ったほど高感度ではありません。

水平バランスをとるのがなかなかやっかいです。






SME 3009 SⅡ RCA ケーブル用金具

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SME 3009 SⅡ RCA ケーブル用金具


SME 3009 SⅡ にRCA ケーブルを取り付ける金具が出来あがってきました。

イメージ 1
用途は同軸ケーブルを直付けする目的で、
ケーブル押さえ込みの金具も含めてこれが
1セットです。

オリジナルのソケットを残したまま使える
のがミソです。

材料:ステンレス  0.8ミリ厚




イメージ 2

欲をかいてしまいまして、RCAジャックも
使えるように工夫をしたところですが失敗
です。
赤と黒のジャックは以前にマルツで買った
もので、色違いの同一仕様のつもりでした
が取り付け穴のサイズが違いました。

それは何とかなりましたが、問題は「絶縁型」
のつもりが黒は絶縁タイプではありませんで
した。マイナスがシャーシに落ちてしまいま
す。


イメージ 3

ケーブルの直付けが目的ですのでOKとし、とりあえず完成です。











5個作り余りましたので欲しい方にあげます。いないとは思いますが。


***    3/14  追加   *************************

RCAのジャックを下向きは付けられないと書き込みで指摘をいただいた。
そのとおりで高さが足りません。

イメージ 4
という事で、取りあえず余っているフォノ
ケーブルを直付けした。










イメージ 5
こんどこそ完成です。










イメージ 6

TD124 と SME3009 の組み合わせは
格別です。













菅野邦彦と北村英治 / コラボレーション

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菅野邦彦と北村英治 / コラボレーション


少しだけ肌寒いけれども良い気候になってレコードを聞く。もう1週間もしないうちに桜が咲き始める。
こんな日は北村英治のクラリネットが良く合う。

レコードを聴きながらまったりと考える。
今、音を出しているトランスや部品は山○さんから買った。詳しくは知らないが山○さんはオーディオ
好きが過ぎて家庭崩壊した。抵当に入っていた自宅も処分して関東で暮らしているらしい。

我が家は30年ほどオーディオはお休みした。身近にレコードが聴ける装置がないと心が乾いた。のど
の渇きみたいな「レコードを聴きたい」という気持ちの乾きだった。

今、オーディオとはとても良い距離にある。毎日のようにレコードを聴きたいのではないが、聴こう
とすれば何時でも聴ける。これがとても良い。
とても幸せな気分になれる。あとは鬼嫁が熟年離婚を言わないことを願うばかりである。



菅野邦彦と北村英治 / コラボレーション
確か、レコードを聴けない環境の時期に買ったと思う。少し高かった。
ピアノとクラリネットがお互いをほめ合い、良いところを引き出そうと挑発し、気持ちの良い大人の
会話を聞いているような感覚になる。

菅野沖彦氏の録音による“オーディオ・ラボ”だから録音も良い。


イメージ 1

北村英治(クラリネット)
菅野邦彦(ピアノ)
原田政長(ベース)
須永ひろし(ドラムス)

録音:1973年4月8日 東京・青山










自己流 SME 3009 S2 微調整の顛末記

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あえて「自己流」とマクラをつけた。というのもユーザーが多く新参者が手探りの経過を公開するとツッ
コミ所満載になると考え、予防線を張った少し自信がなくて弱気な顛末記です。


我が家に来たとき、ます最初にコレットチャックがぐらぐら(というか強固に固定していない)するのが
気になった。さては先のユーザーが部品を無くしたな・・・と考えて「ネジ屋」に大き目のワッシャを買
いに行ったが適当なモノを売っていない。

イメージ 1
さて、困ったところでWEBの写真を探すと
ワッシャをつけているのが見当たらない。











イメージ 2
やっとユーザーマニュアル(英語版)の画を
見て納得がいった。
元々強固に固定していないのですね。



日本のメーカーがやったらNGですが・・・





アームボード

元々のボード(たぶんUSA産)はオーバーハングの調整が出来ない。  ので新規に作成した。

イメージ 3角度をつけている例が多いが好みの問題で
真っ直ぐにした。少しばかり角度をつけて
も調整範囲が大きくなるとは思えない。











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穴あけは27ミリのホルソーがあったので簡単
にできた。材料はサクラのムク。

目いっぱい後にした。








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ネジにこだわる

ホームセンターにベースのネジを買いに行く。良いのをみつけた。
「超低頭木ねじ」2.7ミリ径 長さ16ミリ。









ラテラルバランス
狂うとアームが右や左に流れると書いてある。最初どちらにも流れていなかったが、リフターとアーム
高さを調整した際に内部の配線がねじれたため右に勢い良く流れるようになった。端子台のハンダ付け
を一度全部外してヨリ(ねじれ)を無くしたら流れないようになった。

さてどうしましょう。「ウエイト軸をドライバーで持ち上げてナイフエッジが左右均等に持ち上がるか
見る」という方法を試してみます。


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写真のようにナイフエッジを止めているネジ
の真下あたりを滑らかな棒(丸い鉛筆)で2箇
所を両手で持ち上げてみます。
グラグラしますが、しつこくやっている内に
何とか均等に持ち上がるポイントが見つかり
ました。

プレーヤーを左右、前後に大きく傾けても流
れませんのでOKです。



イメージ 7


ずいぶんパイプ軸寄りになった。
(この時の針は DL-103)













インサイドフォースキャンセラー
TD124は高さ調整をするとほぼ下の端まで落とさないといけない。するとウエイトの糸釣りの支柱
(針金)が高い位置になり、まるで小さいバケツを高く掲げているような格好になり見た目に良くない。

オリジナルは使いにくい (Bias Weight Assembly arm)
バイアス量を変えるテグスの輪っかを目盛りの奥の端(2.5グラム)にしてアームを動かすとポロリと
外れてしまう。

イメージ 8
針金の向きが良くありません。

という事でいくつか試作をしてみました。
材料は1ミリのステンレス。
高さを低くして輪っかの向きを変えています。

理論的には支点からの距離(オリジナルは30ミリぐらいだった)を守れば高さに関係ないはずです。




イメージ 9
支点から見て曲がりを右側にし、先っぽを一
回転させると非常に具合が良い。













高さの調整(我が家の覚え書き)


最優先はアームリフトを上げた状態で針先がレコード面より3~5ミリ上になるように調整。これは使い
勝手の理由で厚いレコードきりぎりに。

イメージ 10
図の① 3009にはアームリフトの高さ調整が
無いので、まずここで高さを合わせる。アー
ムリフトを上げた状態でアームがほぼ水平に
なるポイント。(結果2.5ミリ)

ネジを切っているので回転させると高さが変
る。また、ここを回転させると信号線にヨリ
がかかり左右にバイアスがかかるので注意。

図の② レコードを置いた状態で高さ調整。針
先がレコード面上 4ミリ程度になるように。
(結果、上の写真②の隙間が1ミリ)
寸法を書いていますが参考程度でトーレンスTD124 、ボード厚20ミリ、テーブル上のフェルト2ミリの
状態での最終結果。



アームリフトのシリコン
よそ様のブログを参考にしてシリコンを追加しました。最も固めの100万番台にしても「ゆ~っ~くり」
と希望する速度になりません。バネが強いです。


ダンパーの補修
ウエイト部のダンパーは純正の部品を使わず補修をしています。ゴム製で、車用(外形8.5ミリ・内径
3.5ミリ)のようで近所の車の修理屋からもらってきました。寸法がきっちり合っていませんので加工
が必要です。
結果は上等なのですが、オリジナルを大切にする方の目には耐えられそうにありませんので非公開です。

うちでは買っていませんが材料はこれだと思います。
【ゴム製】バキュームホース【内径3.5mm×外径8.5mm×1m黒】




イメージ 11          完成

自己流の調整完了です。

調整にあまりこだわる必要がないという意見
もあり我が家も賛同しますが、調整できると
なると一度はやってみたくなります。









レコードを聴いた感じはクリアーというのが第一印象でした。
色々と調べていると、我が家のトーレンスTD124 初期型25000番台、 SME 3009 S2 は音楽を聴く
最強(もちろんTD124に限った話ですが)の組み合わせらしくて気分は上々です。


フォノケーブル

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フォノケーブル

SME 3009 のフォノケーブルは余っている材料で仮付けをしていましたが、3009に敬意をはらって
新規に購入しました。

イメージ 1
ケーブル事情に詳しくないのですが、3種類
仕入れた。
モガミ 3369          160pF/2M
モガミ 2549          190pF/2M
ベルデン 2136        350pF/2M

右の数値は、長さ2Mの静電容量デジタルテ
スタ実測値。





イメージ 2
コネクタを使わずハンダ付けです。
静電容量の小さいモガミ 3369 を選んだので
すが、外径8ミリとやや太い。

5mV程度(MCではさらに1/10)の微弱信号
を通す場所ですので、ハンダの直付けが安心で
きて、ここでの接触不良の心配が無くなりま
す。









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フォノケーブルの静電容量

フォノケーブルは静電容量の小さい(少ない)モノを使えと教わってきた。今でもそうなのかは知りま
せんが、オーディオの知識の少ない友人も知っていたのでショップでは未だに「定説」になっているか
もしれません。
実は、私自身は容量の大きいケーブルを使っても高域は落ちない事が分かっているのに、最初のスリコ
ミが体ににしみ付いて、ついつい容量の小さいケーブルを選んでしまいます。

その根拠は、1976年の「無線と実験別冊」のデータです。無線と実験(以下MJ)が、国内外32社の
カートリッジを測定した結果を掲載しました。

MJの解説でも意外な結果を次のように書いています。(以下  一部抜粋)

まず最初は負荷の抵抗を47KΩ一定にしておいて、静電容量の方を100、200、400Pの3通りに変えた
ときに特性がどうなるかを測定した。
この場合、本当にカートリッジの抵抗が47KΩかまたはそれ以上であったとすると、負荷容量が400pF
であったとすると、その容量性インピーダンスは8.5KHzで47KΩになるから、だまっていても8.5KHz
で3db落ちることになる。
ところが測定結果を見ると、そんなに計算どおりになっているものは一つもなく、かえって400pFの時
の方が出力レベルが上がっているのがかなりある。ということは、回路のどこかにLが存在することを
暗示しているようで大変興味のある・・・


参考までにいくつかの測定データを下に貼っておきます。
上から3つ目の測定が負荷を変えた時のものですが、ケーブルの静電容量よりも負荷抵抗に大きく左右
されています。

計測結果を改めて見ると、アンプ側でフラットを追っかけているのが何なのかと思ってしまいます。

ケーブルの静電容量とは別に、負荷容量を指定しているカートリッジもあって話がややこしくなるのです
が、ここら辺りは良く解かりませんので念のため。


イメージ 3

シュアー V15 Ⅲ




















<---------- 負荷の変更による特性変化















イメージ 4

EMT XSD-15

周波数特性は6KHz辺りからどんどん上昇して
います。
この特性はオルトフォン SL-15E MKⅡ と非常
に似ています。













<----- シュアーと違って負荷の影響が少ない
これはMCカートリッジの共通した特徴

















イメージ 5

サテン M-117


大変に美しい特性ですので載せました。
国産は、サテンに限らず、グレース、デンオン
などはフラットな特性が多い

































カートリッジ用イコライザ

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大昔の「無線と実験」にあった。

イメージ 1
SHURE V15 Ⅱ 用のイコライザを SME3009
につけるアダプター。
B&W electronics は、スピーカーで有名なあ
のB&W ???

カートリッジを頻繁に取り替えるユーザー向
きではないが、発想はおもしろい。



















・・・・ 以上が前振り       以下本日のテーマ ・・・・


テクニカ TT30E 用イコライザ


たまたま、本当に意図せずに我が家にきた TT30E が超お気に入りになっています。我が家で唯一の
楕円針です。
前回の投稿

第一印象で高域が華やかと感じましたが、その傾向は変わりません。レコードによっては高域がささく
れた感じになってどうにも気になります。
ここはトーンコントロールで高域を絞るのが本道ですが、我が家のプリにはそれが付いていません。

という事で、上の記事がヒントになって専用のイコライザを考えました。単純なローパスフィルター
です。
カートリッジの出力端子にタンタルコンデンサをパラレル接続しただけですが効果があります。

イメージ 2

簡単ですからシェルの中に押し込みました。

聴いた感じの最適値は2マイクロになりまし
たが、テクニカを尊重して寸止めの1マイク
ロにした。

ハンダの跡が悲惨なことになっていますが、
カットアンドトライの結果です。







録音が悪くても聴きたいレコード "Jazz at the Plaza Vol.1"

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ここ数年は、50年前から遊んできた「オーディオの上がり」について考えることが多い。ここで言う
上がりは、もちろん「もうこれ以上の物は望めない」系ではない。
レコードプレーヤーを例にあげれば、アームはストレートでシュアーV15 Ⅲ をメインにし予備をかね
て針を2種類。アンプは1系統あれば充分。システムをシンプルにして本来の「音楽を楽しむ」という
悟りの境地にいつになったらなるのかを考える。
そうなったら気力が萎えて、レコードを聴くのも終わっている? ・・・かも。


ブログを始めて5年
マイルスの「カインド・オブ・ブルー」が好きですで始まったブログがもう5年になる。
「カインド・オブ・ブルー」はいつ聴いても良い。5年も経てば聴くほうも変わる。あまり好きではな
かったコルトレーンが今はとても良い。堂々として凄みを感じる。


Jazz at the Plaza / Miles Davis

昨年の暮れごろに買った。「The nice price」のシールが貼ってあって、最近では珍しい未開封がたっ
たの1k円。
とにかく録音が悪い。最初はアメリカの田舎の倉庫に放置されていた不良品かと思った。1K円でゴミ
を引いて失敗だと思った。CBSだけれども SONY の名前がどこにも無いし。

我が家は基本的に、演奏が良くても録音が悪いレコードは聴かない主義。このレコードに限っては時々
聴きたくなる。

イメージ 1何を聞くかといえば、コルトレーンとアダレ
イの対照的なソロに尽きる。テーマに続いて
マイルスのソロがあるが、コルトレーンのソ
ロに移るのが待ち遠しい。

お気に入りは A1の「ストレート、ノー・チェ
イサー」。これはこのレコードではなくて、
"マイルストーンズ"のB面にも入っているが、
ライブでエキサイティングで長めのソロが聴
ける。

熱くなっているビル・エバンスも。




1958年のマイルス 最高!

ゲイン・利得 と ノイズ

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ゲインが多すぎる。ノイズもやや多い。  という事で改造した。

3段増幅を2段に。ゲインを減せばノイズも減る。
2段目のカソードにコンデンサ(ゲイン調整)を入れた。

電源トランスからみると負荷が減って楽チン運転になると、トランスからのノイズも減小する。

イメージ 1
我が家では 12AX7 --> 12AU7 で利得20倍。
パワーアンプのゲインが高いのでちょうど良
い感じになる。

残留ノイズも 0.2ミリボルト以下になった。













イメージ 2
ついでに2段目を 12AT7 にしてみる。
利得は60倍。

という事は MMカートリッジ 5mV 入力が
300mV出力。









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真空管を差し替えた時の利得とノイズ
残留ノイズはVR最大時

真空管 SRPP            ゲイン          残留ノイズ
 12AX7 -> 12AU7   20倍 26dB    0.2mV以下
 12AX7 -> 12AT7   60倍 35dB    0.5mV以下


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