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TD124のモーターに使うオイル粘度(最終回)

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トーレンスTD124のモーターに使うオイル粘度(最終回)

イメージ 1
TD124のモーターを再構築する際のオイル粘
度が知りたかったが情報が極めて少ない。

正直にいうと日本では文学的であったり哲学的
であったりして、TD124に関する肝心な情報
は無かった。
音が良いことを力説するが、欠点(?)とも
いえるモーターの立ち上がりの悪さについて
説明しているのを見たことがない。






我が家では粘度の調整で希望する動作にするコツは何とか身に付いたが、妙に納得がいかないところ
があって3台目のTD124を確保した。3台目はオイル粘度 ISOVG46 で希望速度より少し速くなっ
た。希望速度は、スイッチ・オンの初速。

つい最近、TD124ユーザーの SUSさんところで 「ISOVG68が合った」という情報を得た。この情報
が参考になって、改めてモーターのオイル粘度について考える。

先に結論をかいておく
1. 決定打はない。(というか、見つからなかった)
2. あえて言えば ISOVG46 (または ISOVG68 )


参考になったのは下記英文サイトの2つ。TD124ユーザーはメンテナンスなど多岐にわたる解説をして
いる 1, The Thorens TD 124 Pageを読むことをお勧めします。



1.  The Thorens TD 124 Page(全般について詳しいサイト)

リンク先
以下英文の直訳(The Thorens TD 124 Pageの一部抜粋)
 一部のユーザーは速度が遅すぎると正確な速度に達するように調整することができないという事実に
文句を言う、またはそれらは、公称速度が唯一のわずか10分より後に効果的であるという事実に文句
を言います。プラッタは完全に公称速度に到達する通常は、しばらく時間がかかります。この現象は、
温度関連しているとあなたの国の気候だけでなく、あなたのリスニングルームに依存します。(あなた
は、例えば、あなたのピックアップカートリッジのコンプライアンスはまた、室温での多大のために依
存しており、これは音の文字を変更ないことを知っている:多かれ少なかれ開放性、高周波数、可聴歪
みなどの演出)
最初からストロボは、プラッタが唯一少しだけ遅いことを示す必要があります。


要するに
1. 公称速度になるまで10分かかるので、速度について文句をいってはいけない。
2. これは、気温や室温により変わってくる。
3. 初速は遅いほうが良い。

と書いている。(と思うが、原文が英語でよく分からない)
「プラッタが公称速度に到達するには、しばらく時間がかかる。」ことが最初から分かっていれば
むきになってモーターを弄ることはなかった。また、いくら調整したところで夏と冬では初速度は
変わってくる。

2. The Thorens TD 124 Page (オイルの粘度について詳しいサイト)

http://homepage2.nifty.com/pantone/thorens/lubricant.htm


要点は
1. 工場出荷時のマニュアルでは、ISO VG 46 の粘度を指定。
2. モーターオイルとスピンドルオイルは同じ。


スイス ショッパーAG のオイルは ISO VG22周りの粘度。
<---- これは参考になった。メンテナンスに
使うオイルは低い粘度が良い・・・と読み取れる。
しかし、モーターの再構築に使うオイルとすれば粘度が低すぎる。





*********************************************************************
イメージ 2
我が家の3台目(モーターのSN:44000番台)は オイルを工場出
荷時のマニュアルどおり ISOVG46 にしたが希望速度よりも少し
速かった。
速い時はもっと高い粘度のオイルを追加で注油して調整する。


SUSさんがISOVG68 でうまくいった事と、初速は遅いほうが良
いということを考えると ISOVG68 が正解かもしれません。






モーターの再構築に挑戦される方は、当ブログを鵜呑みにせずに原文サイトを熟読してください。
許可を得ずリンクを貼ってしまいました。申しわけありません。



レストア TD124

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メカニズムが好きですのでレストアも楽しみになります。

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錆びて汚いACプラグですが、”Chicago U.S.A"
のロゴがあったのでそのまま使っています。











イメージ 2
TD124 SN 25000 番台はスイッチの構造が
違います。











イメージ 3
長期に放置していたのか、メンテナンスをし
ないユーザーだったのか腐食がひどいです。











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ホームセンターで同寸法のズンギリを売って
いますが、ワイヤーブラシで修復しました。











イメージ 4
ストロボの鏡も曇って使い物になりません。
(左)


知り合いのサッシ屋さん頼んで、手鏡を切っ
てもらいました。(右)

2枚造りました。欲しい方はその旨コメント
を入れてください。さしあげます。










デジカメ ニコンCOOLPIX S9900

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デジカメには全く興味がありませんが、仕事で必要な事とブログには必須です。

イメージ 1
ニコンCOOLPIX S9900 は、ポケットに入る
事と画素数が無駄に多くない(1605万画素)
ことで選びました。











イメージ 2
月の写真が撮れるらしい・・・

というので昨夜の美しい月で試して見ました。
ズームは最大にしています。

「すごい」と思いましたが、果たしてすごい
のか普通なのかも良く分かっていません。









G-545 お手入れ

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トーレンス TD124 がメインになって以降出番の少ない グレースの G-545 ですが、意外と高感度な
ことも分かってきました。
地味ですがグレースを代表する良いアームだと思います。

イメージ 1
経年劣化でゴムの部分が弾力のない粘土の
ようになっています。











イメージ 7
ここが劣化するとパイプの付け根にキズが
つくことが分かりました。

補修をします。









イメージ 2
材料は1ミリ厚みの天然ゴムシートです。












イメージ 3
2重に巻いて筒状にしました。












イメージ 4
失敗です。長さが足りません。












イメージ 5
切り口同士を接着する方法にしました。
瞬間接着材で付けています。











イメージ 6
完成です。ゴムシートは2ミリが良かったか
もしれません。

ゴム意外は劣化の少ないアームです。美しい
です。










グレース G-545 お手入れ その後

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最近はブログの徘徊も「修理モノ」にはまっています。アンプやスピーカーそれぞれの分野に修理の
名人がいてなかなか興味深いです。


グレース G-545 お手入れ その後

水平・垂直の動きが渋くて気になっていましたが、結論を先に書くと、動きが驚くほど滑らかになりま
した。言葉にするのは難しいですが、

水平バランスを取り、軽く指で突っつくとスーと横に動きます。さらにアームを左端に持ってきて放す
と、力を加えなくてもスーと真ん中より少し右辺りまで戻ります。途中で引っかかる事がありません。
右に戻ろうとするのはインサイドフォースが掛かっているのだと思います。

イメージ 4
いや、これが普通なのかもしれません。
G-545をお持ちの方は試してみてください。
とにかく我が家では大変スムースな動きにに
なりました。












ピボット・軸受けに注油とグリグリ10時間

何をしたかと言うとピボット・軸受けに注油をして優しくグリグリ動かしただけです。
グリグリは10時間ほどやったと思います。毎日テレビを見ながら4~5日かかりましたので、しまい
には鬼嫁が「うっとうしい」と怒るほどでした。
軸受けに注油をして良いのか悩みましたが、大丈夫そうです。「トーンアーム ピボット 修理」で検索
をすると修理の名人の仕事が出てきます。
それを見ると円錐状のピボットと、受けはベアリングでグリスを塗っているようです。


イメージ 1
完璧にやろうとすれば、ここを緩めて全て
をバラし、ベアリング廻りを洗浄するのが
正解でしょうが、我が家にその技量があり
ません。

これを緩める道具を「カニ目レンチ」と呼ぶ
そうですが持っていませんし。
うっかりばらしてしまうと元に戻せなくなり
そうです。




イメージ 2
水平軸はここにミシン油を入れました。この
下にベアリングの軸受けがある筈です。多く
入れすぎるとケーブルのソケットまでベタベ
タになります。

垂直軸は左右の軸受けです。G-545の垂直軸
は丸見えですので簡単です。






イメージ 3
ネットで無断で拾ってきた画像です。ベアリ
ングが見えますが酷い状態ですね。これほど
にまでならなくても4~50年前のビンテージ
アームは、見た目が綺麗でも多かれ少なかれ
劣化が進んでいると思うと不安になります。










我が家の G-545 は、垂直軸のガタの修復、内部配線の入れ替え、前回のゴムの修復、今回の軸の注油
で大変良くなりました。


カートリッジのコンプライアンス実測データ

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SHURE V15 Ⅲ のコンプライアンスの実測データがあった。
コンプライアンスは高い方に属しているけれども、郡を抜いて特別に高いわけでもない。
vertical  : 垂直
lateral   :  横方への

1976 無線と実験 ’76Stereo Technic より一部抜粋


イメージ 1




























カマスの干物

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カマスの干物は大好物です。
5匹200円のカマスがあって確保しました。売っていたのは尾頭付きの丸のままです。


イメージ 2イメージ 1
これの頭を取って背開きにし、内蔵をとり
ます。薄く塩をまぶして冷蔵庫に入れるの
ですが・・・。

大きい皿にオーブン用の金網を敷いて写真の
ように並べます。

冷蔵庫が良い具合に水分を飛ばしてくれます。






今日で3日目です。そろそろ食べごろになり
ました。












DL103 修理

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さて、音楽を聴こうとアームをレコードの端に持っていって・・・ ????    針がありません。
またやってしまいました。これで最後(4個目)と思っていた DL103 です。頭が真っ白になりますね。
幸いなことに折れた針はすぐに見つかりました。

修理に挑戦

結論から言うと、何とか音が出るようになりましたが途中の写真はありません。パニックになるとこう
いうもんです。

イメージ 1

カンチレバーの折れていた箇所。
皆さんと同様に付け根でした。






(完成後の写真です)










                    銅線で接木
パイプの中空に銅線を通して接木をする方法です。

イメージ 2
この銅線は1本が0.3ミリですが太すぎて入り
ません。
800番程度の紙やすりで削って細くします。
0.25ミリぐらいが良いサイズだと思います。









イメージ 3
サイズがぴったりでもペンチで切ると、切り
口が楕円になります。
必要な長さは3ミリほどです。

試行を繰り返し2時間かけて何とか気に入っ
たモノになりました。

途中の写真です。
まだ長すぎますし、上が切り口ですが、カッ
ターで転がしながら切っても切り口が滑らか
になっていません。

これを3ミリ程にカットして、切り口を整え
ます。




最後は瞬間接着剤です。サラサラの染み込むタイプで付けました。


イメージ 4
完成です。

角度もこんなもんでしょう。









イメージ 5

沈みこむ具合も・・・

ピアノを再生してみました。OKです。












SHURE V15Ⅲ  M-75B  テクニカ TT30E  などを聴いてきても、やはり最後のお気に入りは DL-103
という事が改めてわかります。





TD124 の回転ムラ

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レコードを聴く遊びを始めた60年前は「ステレオ」と呼んだ。モノラルでもステレオと呼ぶ。今から
考えると違和感がある。
のちに「ハイファイ」と言いはじめて、いつの時期かは知らないが「オーディオ」と名前は変わった。
この「オーディオ」という呼び方も自分的にはしっくりこない。名前の定まらない不思議な趣味だと思う。

レコード再生を「アナログ」という呼び方もしっくりこない。方式の違いで区分をすればテープレコー
ダーもれっきとしたアナログで、ガラス棒温度計や古い時計や針のついた計量器もすべてアナログであ
るのにレコード再生をなぜアナログと呼ぶのか。




本日のお題   「TD124 の回転ムラ」

数年前から気になりながら放置していた。それは TD124 のストロボの揺らぎ。わずかですがストロボ
の左右にゆらゆらとした回転のムラがあります。1秒間に1回程度です。
30cm の円盤の外周が1ミリ程度揺らいだところで音に影響があるかは分かりません。さらに我が家のカ
サブタのような耳で音の違いが分かるわけがありませんが、見て分かるというのは気分がよろしくありま
せん。

イメージ 1
じっくり見るとストロボの点が左右に揺れて
います。













どこが原因かの確証はありませんが、犯人は
アイドラーが真円になっていないようです。アイドラーを
削って真円にすれば回転ムラが無くなるという予測で作業を進めます。

イメージ 2
いつものように、あり合わせの材料と道具で
修復を試みます。

右の頭のないネジは4.9ミリ径です。









イメージ 3
アイドラーの軸(スリーブ)は5ミリで、ス
リーブを傷めないように薄い紙で養生をしま
す。











イメージ 4
上下をナットで挟んで準備完了です。












イメージ 5

ボール盤がありませんのでドリルで代用しま
す。

回転させ、軸のブレが無いポイントを探して
ナットで固定します。この作業が重要で、ブ
レがなくなるまで時間をかけて調整します。






イメージ 6
もう1つのポイントはドリルと紙ヤスリを固
定すること。
紙ヤスリは粗めの120番を使いザックリと削り
ました。








イメージ 7

完成。

ストロボの揺れは目で見るかぎりピタリと止ま
っています。
貧弱な道具と材料の割には良い結果で、大成功
です。










ワウ・フラッターのこと(おおざっぱな想像)
TD124 MkⅡのスペックは 「ワウフラッター 0.1%以下」となっています。
測定法がわかりませんが、仮に 300mmの円盤の外周が900mmとして1~2ミリの揺れは 0.001%
オーダーの話です。
この回転ムラはワウフラッターのワウに該当するものですが、外周で1ミリていどの揺れというのは正
規の計測ではどうなんでしょう。少し気になります。


ミニメロン・ころたん 収穫

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ミニメロン・ころたん 収穫


イメージ 1
完熟にはなりませんでしたが収穫しました。
750グラムです。食べる前にもう少し寝かせてみます。


密かに流行しているらしく、6月に嫁が1株買ってきました。ミニメロン(ころたん)です。



イメージ 3

栽培はなかなか奥が深いようで、8月の頭
には勢いがありましたが収穫の10日まえに
突然ツルが枯れてしまいました。暑さにや
られてしまったようです。


鉢が小さかったこと、水の加減が難しいな
ど、世話が大変でしたが今年の夏はころたん
に楽しませてもらいました。初めてでしたが
1個収穫ができて大成功です。




イメージ 2



AliExpress(アリエクスプレス)でお買い物

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UK オスラム の VT105 という真空管を使ってみたくなったが、ヨーロッパ UF あるいは B5 と呼ばれる
5ピンのソケットが手にはいりにくい。


イメージ 1
45年ほど前に買った 4ピンはあるんですが。
写真右


ML6 VT105 OSRAM
英国 小型傍熱3極管
VTはUK軍用ナンバー






イメージ 2



中国系(?)の AliExpress にモノがあって、
安い。

2個 無料配送 US $25.50











イメージ 3
いろいろと不安があってためらっていたが、
アカウントを取って思い切って発注した。

苦戦したが成功したようなメッセージが
きた。

注文が通ったらしい。
さて、どうなることやら。




ゴロ対策

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イメージ 1
久しぶりに TRIO KP-7021 (改)を廻してみ
た。

すると一瞬で気がついた。それはレコードの
無音溝の静けさ。
今まで気が付かなかったが、トーレンス TD
124 の静かさとは違い何か付帯音がつく。
スピーカーのバスレフポートに耳を近づけて
気がついた、それはモーターのゴロのようだ。

気にするほどのレベルでは無いと思いながら
も、やはり気になりだしたら止まらない。


いろいろ試行してみた。

① モーターのサスペンションにウレタンを挟んだり、
② モーターがベルトで引っ張られているのをキャンセルするために逆向きのスプリングを入れたり
・・・ などなどモーター周りを弄っても一向に改善しない。

意外な方法でゴロは消えた。

イメージ 2
それは 写真③ のようにシャーシ本体とケース
の桟を緊結する方法。
ビス1本で適度に結びつけた。

浮かせたら良い・・・というものではない。

それと、無音溝の静かさは音楽にとても重要
だと思う。










つでに、ハウリングマージンを稼ごうと今まで使った事のないインシュレータをケースの下に入れて浮
かしてみた。

イメージ 3
結果は最悪で、ハウリングは余計にひどくな
る。

やはり、浮かせたら良い・・・というもので
はない。











ウェイン・ショーター The Soothsayer

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ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)という録音技師の追悼があちこちで見られる。
プレスティッジ、ブルーノートなどの録音はこのエンジニアであった事を全く知らなかった。
我が家のお気に入りのレコードの多くはルディ・ヴァン・ゲルダー氏の手によるものだと思う。
気になってジャケットを見ると、右下に Recording by
Rudy Van Gelderの印刷があった。

http://www.e-onkyo.com/feature/230



ウェイン・ショーター The Soothsayer

我が家がジャズを聴き始めたころ、ウェイン・ショーターはジョー・ザヴィヌル達とウェザー・リポート
を演っていた。
当時、レコードを聴くのがマイルス・スクールの卒業生にまで広がって、ハービー・ハンコックなどと共
に好きな演奏家だった。

大好きだったウェイン・ショーター。ところが最近数枚のレコードをまとめて聴くとどうもだるい。
しかしその中でも大変気に入ったのがこのレコード。ブルーノートで1965年に録音され1979年まで
オクラ入りだったとライナーノートに書いている。

イメージ 1
Freddie Hubbard (tp),
Wayne Shorter (ts),
James Spaulding (as),
McCoy Tyner (p),
Ron Carter (b),
Tony Williams (ds)








1965年はマイルスの「至高のクインテット」に加わったばかり。メンバーのピアノが ハービー・ハン
コックでなくてマッコイ・タイナーになっているのが不思議でWEBで理由を探したが見つからなかった。



ヨーロッパ UF 5ピンソケットは使えたか

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外国の通販(AliExpress )で買ったUFソケットは無事に届いた。
前のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/yoko_yama888/17637777.html



イメージ 1
ヨーロッパ UF 5ピンソケットは使えたか


販売元は台湾です。














イメージ 2
さて、これが微妙。まず半分しか入らない。

ここまで入れるとマイナスドライバでこじ開
くようにしないと抜けない。

とにかくきつい。
無理をすると真空管が壊れる。






イメージ 3
ばらしてみた。
中にバネ(胴のくびれた筒)が入っている。











イメージ 4
縦にスリットが入っていて、バネは8本ぐら
いに分かれている。

8本のうち半分の4本を力が加わらないよう
真っ直ぐにした。









さて結果は。  ぬーーと入った。感触は悪くない。
「何とか使える」範囲を超えて大変に具合が良い。加工精度の心配をしたが、材料・精度とも問題はない。
問題はバネの強さだった。


イメージ 5
他の真空管も試してみる。

GECオスラム の DA30 と VT105 は普通に使
えた。製造元が同じ。左の3本

KR の PX25 は全く入らなかった。KR の足が
僅かに太いのが原因。右端







という事で、結果は「微妙」。
GEC オスラムは加工すれば大変良い。
チェコ の KR は全く使えなかった。


VT105 / ML6 ミニワット シングルアンプの試作

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真夏に真空管アンプを使うと熱い。今年の夏も暑かった。

以前から省エネアンプを考えていたら、ラジオ技術 2016/9 に那須好男氏の ML6/VT105 の製作記事
の発表があった。
同類のML4 の規格をみると 0.8Wくらいの出力が取り出せるのを那須氏はカソードフォロア 直結にし
て 1.7W の出力を得ている。
那須氏は歪が多いけれども大変音が良いと書いているが、某所ではよろしくないとも・・・

イメージ 1
VT105 のタマはたまたま我が家にあった
ので、既存のアンプ(6CA7 シングル)を
流用し那須氏の回路を参考にしてシングル
アンプの試作をする。

UFソケットは中国製を確保した。

ML6 シングルアンプの製作例は少ない。
あまのじゃくな我が家にはしっくりとくる。

腐っても英国GEC。優れた真空管を多く造
ってきた 名門GEC の血筋に遜色はない。











イメージ 4イメージ 2
原回路の概要図(完全なコピーではありま
せん)の書き写しを掲載しておきます。出
力段のバイアスのかけ方が少し変わってい
ますが、3極管を低インピーダンスと直結で
ドライブすることで出力の増加を得ていて、
良い回路だとおもいます。























那須氏は歪が多いと書いている。VT105 /
ML6 は元もと直線性が良くない。さらに前
段の 12AT7 もこれまた直線性が良くない。










イメージ 3

とりあえずバラック配線で音が出るように
なった。














VT105 / ML6 ミニワット シングルアンプの試作 その2

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VT105 / ML6 ミニワット シングルアンプの試作 (前回の続き)

タムラのトランス 7個を載せた常用アンプは、加齢とともに負担になっている。我が家の力作で気に
入っているがとにかく重い。その内に抱えるのにも苦労するようになりそうだ。


イメージ 6
今回の小出力アンプを弄っていて、もうこ
の程度の小型で良いんじゃないかと思った
りする。ミニワットアンプの製作者が口を
そろえて言うように、1.5ワット程度でも音
量に不満はない。

なんといっても軽い。



ちなみにこのシャーシ、45年前に買ったもの
ですよ。



VT105 ミニワット アンプの調整(覚書)


回路図をざっくり書いてみた。那須氏のオリジナル回路より電源トランスの電圧が高かったので一部変
更をした。

イメージ 1
最初は整流管を 5AR4 にしたがレギュレー
ションが良すぎてNG。6X4にした。

さらに初段 12AT7 のB電源を高くした。
VT105 の負荷抵抗は 10KΩにした。
2段目 12AT7 の電流を増やした。

終段 VT105 のカソード抵抗を高くし、バ
イアス電圧の変更。
終段のバイアス調整は、2段目カソード・フ
ォロアのグリッド電圧(R7、R8)で調整。

電源がやや変則。我が家は電力会社が常時
105Vを送ってくるので、安全・安心のため
トランスは110Vに接続。



調整はひずみを減すこと、最大出力の増加を目指す。
まず V1 カソード抵抗を値を変えてみた=変化なし

初段の調整でひずみが大きく変化した
初段のB電圧を下げると低ひずみになるが最大出力も下がる。トレードオフの関係にあり。

イメージ 2青は     Ebb:200V    
負荷抵抗:100K

緑は Ebb:100V Ep:58V 
負荷抵抗:100K

ピンクは Ebb:135V Ep:85V 
負荷抵抗:100K

その後、負荷抵抗:150K に変更。結局、
那須氏のオリジナルと似たような結果とな
った。




イメージ 3

最大出力 1.8W ぐらい
2Wでクリップが始まる。
 










周波数特性
  25 Hz  -1.0 db
  36 Hz  -0.5 db
  10KHz  -0.5 db
  27KHz  -3.0 db


イメージ 4

矩形波 1KHz
矩形波はわずかにリンギングが見られるが、
これは出力トランス F-475 によるもので
150KHz 辺りにピークあり。


残留ノイズ 0.3mV







夏場用の補欠アンプとしては良いんじゃないでしょうか。
最初は硬質で、よく言えばクリアー。高域寄りだったが、初段の負荷抵抗 100K を 150K に変えたら
音は大きく変わった(やや硬質ながら良くなった)。
抵抗による音の差なのか、動作点が変わったのが原因かは不明。


イメージ 5
テレフンケン、シーメンスに登場願ってさ
らに調整中

12AT7 / ECC81 はどちらかと言えば中途
半端で、こんな時ぐらいしか使い道がない。

使わないまま文字も消えかかっているし。








友人N のたま転がし

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真空管を差し替えて音の違いを遊ぶ。「たま転がし」と言うらしい。


友人N から「300Bを差し替えたらフィラメントが点燈しなくなった」というので持込みで修理依頼
がきた。

イメージ 1
アンプはトライオードの300B パラレル・
シングルアンプ。

修理するまでもなく原因はすぐに分かった。
真空管を挿す向きが違っていた。300B の
4ピンUXソケットは向きを間違ってもささ
ってしまう。

正しい方向にしたらフィラメントは点燈した。

ところが問題はここからだった。





真空管の自己バイアスと固定バイアス。

友人N は「ハムノイズが出るのでボリュームを廻した」という。どのボリューム(以下VR)を廻した
かと聞いたら、なんとバイアス調整用のVRを回していた。

イメージ 2
これが内部の写真。回路図はないがシングル
アンプなので大体の見当はつく。

真ん中の2つがハムバランサーのVR。
右の基板上の青色の小さいのがバイアス調整。基板の左に縦2列に並んでいるのがバイアス調
整用の抵抗(茶・黒・黒・金)1Ω







プレート電流を測定すると、1本は72mAでもう1本は90mAを超えていた。B電圧は430Vぐらいだっ
たので90mAの方は最大プレート損失ギリギリ。真空管はタフですのですぐに壊れることはなくても長
期使用は良くありません。
図面・説明書がないので正確な数値は分からないが、2本のプレート電流を72mAに合わせた。
実はこれで完了ではない。上の写真にもあるように 300B の真空管は2本しか持ってきていなかった。
調整は挿す真空管を決めて個別に調整するもので、安易な差し替えはもちろん左右を入れ替えてもいけ
ない。今回は取りあえず完了という程度。


シロートの真空管アンプ使用者に警告!

1. 自己バイアスと固定バイアスの意味が分からなければタマ転がしはしない方が良い。
2. 特に固定バイアスの時はタマ転がしを
しない方が良い。
 
友人N には「このアンプは球の差し替えを安易にしないこと。差し替えたらその都度バイアス調整と
ハムバランサーの調整をすること」を伝えて修理完了とした。

偉そうに書いていますが、ラックスのアンプで球転がしのあげく出力トランスを焼いてしまったブロ
グを読んだことがあります。


レコードの価格

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少し前になるが、ジャズファンとして人並みにこれを買った。

久しぶりにハズレを引いた。A1 のコルトレーンのソロの冒頭で右側に大きなノイズが入る。新品で不
良品に当たったのはこれで2回目。

買った店はTUTAYAだったが、デアゴスティーニのサポートに連絡して交換になった。サポートは迅速
だった。

イメージ 1


創刊号は特別価格:990円 は別として第3号以降通常価格 2,980円(税込)が高いか安いか・・・?

微妙ですね。金額的には15年~20年前の予約限定で出されたブルーノートの復刻が税込み 2,800円で
したのでほぼそれと同額ですが、レコードにこだわらなければ音源はタダで手に入る時代という事と、
アナログブームという背景なかでどれほど売れるのでしょうか。
個人的にはたくさん売れてほしいです。

我が家のレコードコレクションは多くはなくて 300枚ほどです。20歳から30歳までの10年間にコツ
コツ買ったものです。35歳の頃に50枚ほど無くしてしまいましたので買ったのは300枚を超えてい
ます。

わずか300枚ですが、20歳前後(初任給が2万円の頃)に買ったレコードの1枚の価格は月収の10%
でしたので 12枚~15枚で年収になります。このことが頭から離れませんので1枚3,000円といっても
妥当な金額に思えたりします。





調光器(ライトコントロール)

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仕事で使わなくなった調光器(ライトコントロール)が10個ほど倉庫に転がっています。
白熱電球の明るさを調整する器具です。照明器具はLED化がすすんで、もう使う見込みはありません。

イメージ 1
スライダックの代わりにならないかと思い
試してみました。











イメージ 2

調光器の定格負荷が40W-500Wとなってい
て無負荷では使えません。そこで真空管アン
プに12AX7 1本だけ挿してヒーターをを点灯
してみました。

使えるようです。
テスターでは電圧調整ができているように
見えます。
しかし電圧によってトランスがうなったり
します。





イメージ 3

オシロで波形を見ました。
電圧を下げるのではなくて、縦に割った一部
を無くしてトータルで負荷を調整しているよ
うな奇妙な波形です。








イメージ 4
スライダックの代わりにはならないようです
が、真空管のフィラメントのエージング程度
なら使えるかもしれません。













長い秋

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面倒な仕事がやっと終わった。我社にしたら2件の大きい仕事だった。1軒は工期1年の
個人住宅。
仕事がたてこむとストレスでレコードを聞く気にもならなかった。


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久しぶりのレコード

「ケルンコンサート」や、ミルトジャク
ソンのヴァイブや、ソニー・ステットの
バラードなど癒し系を選んでしまう。





そういえば秋の気配を感じる間もなく、もう冬。



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