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発振器 E-1205 修理MEMO -2

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 発振器 E-1205 修理MEMO -2

前回のつづきです。が、
気持ちが折れてしまいました。手に負えません。力不足でございます。
途中でクジラ丸さんからアドバイスをいただき有難うございました。

気持ちが折れましたが、ざっくりと経過だけ。

イメージ 1ダイアモンドバッファをバラックで組んでみました。2SA1015、2SC1815 の普通の回路です。周波数特性が思ったより良くありません。フラットなのは500KHz迄です。

2SC945、2SA733 の方が良いのかな。





イメージ 2

増幅段(OPアンプ LM7171)のNFループに入れると1MHzまでフラットになります。交流電圧計の性能を考えると1MHzまでで充分です。しかし、こんな事をしなくても広帯域バッファ用のOPアンプがありますので、それを使えば1発かもしれません。






気持ちが折れた原因は最終のアテネッターです。上手く機能しません。抵抗が1個焼損している事がわかりました。壊れているのかどうかもわかりません。
別の発振器(リーダー LGA125)から信号を送ってテストしましたがいけません。-10db単位で減衰しないのです。

イメージ 3このアテネッターは低インピーダンスで、パワードライブをしないと機能しないのか、それとも抵抗が破損しているのか。
それというのも、オリジナルのバッファ段が異常なほど強力だからです。

基盤とスイッチが一体になっていて訳がわかりません。





100Hz~20KHz までの歪率が低くて使いやすい、良い発振器ですが残念です。
E-1205 はここで終了。



リーダー LGA125
気持ちが折れた原因のもう1つがリーダー LGA125 です。我が家の主力オシレーターで、これがなければ E-1205 の修理にも力が入るのですが。

イメージ 4回路図があって、部品の密度も良い感じですね。

これぐらい大らかでないと老人には手におえない事が良く分かりました。


お気に入りの LGA125 は、壊れていない内に長寿命コンデンサーに総入れ替えをした方が良いかなと考えたりしています。








直熱3極管 アンプ

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新規に真空管メインアンプを造りはじめています。出力は多くを望みません。手持ちの直熱3極管で2次ひずみ(倍音)を楽しむというのがコンセプトです。
改造は時々やりましたが、シャーシから新規に造るのは
何十年ぶりです。
現在使用している300Bメインアンプより小型・軽量にするのが目的です。出力管や回路図も決まらないままシャーシの枠が出来ました。

急ぎませんので久しぶりにアンプ造りを楽しみたいと思います。
目標は年内完成です。


イメージ 11台の予定ですが、予備にもう1台で2台が出来ました。木枠はサクラの単板。天板はアルミ・アルマイトの2.5ミリです。

木枠は初めてです。








イメージ 2

隅の繋ぎは留め(45度)にして、板厚(20mm)の半分10mmの幅で深さ2mmをしゃくっています。
天板2.5ミリのうち、2ミリを落としこんで見た目を考慮しました。これほどの加工はシロートには無理で知り合いの大工さんに昼飯代で作ってもらいました。さすがは大工さん、見事な仕上がりです。



イメージ 3

最初は伊藤喜多男さん方式でステンレスシャーシ(深さ50ミリ)を造ってもらいましたが失敗しました。失敗の理由は2.5V 3A X2回路のヒーター(フィラメント)トランスがシャーシ下に入らなかったためです。今回の木枠は深さ60ミリにしました。

このトランスは2A3を使うには便利です。
整流管にも使えます。
イメージ 4




レイアウト
部品の配置を考えています。
回路図は頭の中に大体のイメージがあって、今回はカソードチョークドライブ(又はドライバートランス)を視野に入れています。
信号の流れを配慮して配置は写真のようになりました。
OPトランスはダミーでISOの20Wクラスのユニバーサルトランスを想定しています。





真空管は
2A3、VT-52、RCA809 WE300B が小改造で使えるようにしたいのですが、全部OKのような電源トランスはありません。フレキシブルに対応させると結局は中途半端になってしまいます。

・・・とこんな事を考えながら暫くは部品を並べて遊んでいます。


イメージ 5

RCA809もやってみたいんですね。
むずかしいそうですが、楽しそうです。











エアコンの羽根

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エアコンの羽根


フラップ というかルーバーというか、要は住宅用エアコンの上下風向調節の羽根が下向きに降りたまま動きません。 普通は、電源を入れると自動で開くのですが気配がありません。


イメージ 1
羽根を外すと割れていました。
力がかかる場所ではありませんが、瞬間接着材ぐらいでは持ちそうにありません。









イメージ 2
瞬間接着材で固定し、さらに外側を細いエナメル線を1層巻いて、その上でエナメル線を瞬間接着材でガチガチに固めました。

エナメル線で力を持たせる格好です。







イメージ 3
完了の図   直りました。
元よりも頑丈になっていると思います。














直熱3極管アンプ -2 出力トランス とレイアウト

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直熱3極管アンプ -2 出力トランス とレイアウト

回路図もレイアウトも決まらないまま時々パーツを並べて遊んでいますが、そうしている内に出力トランスが出来上がってきました。すばらしいトランスです。あとで紹介します。

まず、回路をそろそろ決めないと先に進めません。シャーシの加工が出来ませんので回路を決定するのですが、好みは40年前から基本的に変わっていません。
若いとき、6BQ5プッシュ、7868プッシュプルのあと2A3シングルアンプ聞いて音が良いと思って以来、好みは変わっていません。



イメージ 1これは当時2A3シングルアンプを造る時に参考にした回路です。若いときですから WE205Bなどは買えるわけがありません。出力管は2A3です。
初段でゲインを稼ぎ2段目・終段はカソードフォロア直結回路にしてトランスはSSB2.5を使いました。この当時NFBをどうしたか覚えていませんが、後にNFBはかけなくなりました。2A3シングルアンプは良い音でした。



イメージ 2
今回の予定の回路です。カソードチョーク結合をやってみたかったので試してみます。2段目、終段のバイアスのかけかたに違いがありますが、終段を低インピーダンスで強力ドライブする方法は40年前と基本的に変わっていません。
一番の希望はトランスドライブですが、費用、スペース、重量などの制約による妥協です。

バイアス回路、電源回路はずいぶんと簡単になっています。








出力トランスのこと
OPTは、新生ISO FC-20Sと今回の航海仙人の手巻き出力トランスのどちらでも使えるようにシャーシ加工をする予定でした。つまり2マタをかける予定・・・だった。

航海仙人の手巻き出力トランスは、ずっと前に福岡県のトニーさんのブログで知りました。ヤフオクにも時々出品をしています。
また、新潟県のチューブ・オーディオ・ラボが 6FD7シングルアンプを製作し評判になったのを知っていました。6FD7というテレビ球を評判のアンプに仕上げたラボの腕のよさは素晴らしいですが、この評判のアンプの功労者は航海仙人の手巻き出力トランスだと思っています。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2016/6FD7/6FD7_17_11.html

という事で
航海仙人の手巻き出力トランスは目をつけていました。
我が家の最後の自作アンプ(になるかもしれない)用に、思い切ってトランスの製作を依頼し、出来上がってきました。

イメージ 3これが
航海仙人さんの手巻き出力トランスです。
Single 3.5kΩ  30Hz/25W  重量は1.9kg  という仕様です。
規格は2A3、VT52 には少し大きいように思います。300Bにも良い相手です。

しかし、見た目を気にする人にはコアむき出しで、このまま使うには抵抗があるかもしれません。






トランス単体の測定をしたことがありませんが、挑戦をしてみました。測定の条件が変われば結果も変わるという事のようです。矩形波 と周波数特性をとってみました。

以下 3.5kΩ:8Ωの特性で入力抵抗を規格の3.5K、1KΩの両方の結果です。

イメージ 9



イメージ 4

なかなか広帯域です。350KHz~450KHz付近に少し暴れがあります。
まだ実機に繋いでいませんが単体でも素晴らしい特性だと思います。







イメージ 5ご参考
Lux OY15-3.5KSH の周波数特性です。傾向は仙人さんのトランスに似ているでしょうか。何分にもあまり知識がないので比較のしようがありません。大きく違うのは1次側の巻線抵抗値(DCR)で、Luxは222~228Ωでしたが仙人さんのトランスは122Ωですので約半分といっても良いくらいです。
このLuxの特性を見ていてハタと気が付きました。3.5K:16Ω(先のデータは3.5kΩ:8Ω)ではどうなるだろうと。


それがこの結果です。負荷は16Ωの抵抗負荷です。

イメージ 6高域の1MHzまで暴れが全く無い見事な特性です。
いくら知識が無いとはいっても、これほどの滑らかな高域特性を出すのは簡単ではない事ぐらいは知っています。

この特性をみてISO FC-20S との2マタは吹っ飛んでしまいました。






アンプの配置  ほぼ 最終の配置

トランスのカバーを知人に造ってもらいました。材料はステンレスです。アンプをひっくり返しても良いように、また見た目も安定するように高さを115ミリにしました。2A3の高さとほぼ同じです。

イメージ 7
ステンレスのぴかぴかでは落ち着きがないので、トランスカバーは黒い塗装をしようかと思っています。









イメージ 8
このレイアウトでシャーシー配置はほぼ、ほぼ決定です。前回の配置はOPT前後に前段と終段の真空管を振り分けて合理的な配置でしたが、真空管の全体を見通しよく配置するとこうなりました。










直熱3極管アンプ -3

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直熱3極管アンプ -3
アンプのシャーシー加工がほぼ出来上がりました。あともう少しですが9ピンのMTソケットに良い物が無くてストップをしています。自分的にはデザインに拘ったつもりです。

イメージ 1
電源トランスの向き、重量バランス、信号の流れ、見た目など時間をかけて部品のレイアウトを考えましたので非常に気に入っています。

あとは回路を決めて配線に移ります。が、
出力管がまだ決まっていません。2A3 が VT-52 なのですが、2A3は安っぽく聞こえるし、○○映えというのでしょうか。映えるのはVT-52 なのです。
受けが良いのはやはり VT-52かな?



イメージ 5














イメージ 2

電源スイッチは面白いのがあったので遊んでいます。トグルスイッチという名称ですが、私は何十年も「トルグ」と覚えこんでいた間違いに最近気づきました。







イメージ 3

RCA入力ジャック、VR、初段の配置はこうなりました。レイアウトで悩んだ場所ですが、良し悪しではなくて好みの問題です。

RCA入力ジャックは裏側にも予備で付けています。








ビスの頭が出ないようにサラねじを使うため面取りをしました。シャーシの板厚みは2.5ミリアルマイトです。
油圧のパンチでソケット穴を抜きました。早くて簡単で汗をかかなくてよいのですが、ゆがんだように見えて仕上がりはイマイチです。ぼろ隠しで上付きのソケットにしようか悩んでいます。




真空管ソケット

9ピンMTの真空管ソケットが、地元のパーツ屋に4年前にはありましたが取扱いを止めていました。ここで扱っていた9ピンソケットは大変具合が良かったのです。真空管アンプの自作が少数民族になっているのでやむをえません。店主は「高いですがネットで買ってください」と言う。

ネットで買いました。9ピンタイトソケット 4個で1,100円です。
それほど高くはありませんが使い勝手が良くありません。

とにかく挿すのにきついのです。挿したら抜けません。あまりにも力が要るので真空管が割れそうになります。とにかく真空管を傷めないように底に小さいドライバーを差し込んでテコで抜きました。

イメージ 4
1回の抜き差しで壊れました。足ピンの抜け止めの返しが折れていました。(写真)

真空管が壊れなかったので良かったです。









中国製が全て悪いとは思いません。何でも作れる国になっていますので注文をつければそれなりに造れるはずです。クレームを付けておけば少しは改善されるかもしれないと思って、ネットの出品者に連絡をいれました。個人ではなくて業者です。このやりとりが面白いのでアップしておきます。

私*****
   ○○さんが悪いわけではありませんが・・・
    商品は質が悪くて使い物になりませんでした。
    きつくて入りません。一度入ったら抜く時に壊れてしまいます。
    貴重な真空管は怖くて挿せませんでした。

業者  *******
大変申し訳ございませんが、使え物になれなけらば、返品してください。
日本国内で何万個にも買っていたたいていますので、そうゆうクレームは一切ありませんでした。
どうゆう真空管を使ってるのか分かりませんが?
口座番号番号を教えてください。返金します。

私**********
最初からクレームをつける意図はありません。
何万個も扱っていてクレームが無いのなら当方の使い方が悪いのだと思います。
意見を言えばフィードバックされて、品質が改善することを期待していました。

50年前から真空管で遊んでいますので素人ではありません。
真空管は東芝、松下、NEC など普通のものです。

とにかく挿すのにきついです。奥まで入りません。
挿したら抜けにくいです。相当の力が必要で真空管を痛めそうになります。
小さいドライバーをさして「てこ」で無理やり抜きました。強引に抜くと足(ピン)の抜け止めの返しが折れていました。
1回目で壊れたのは4個のうち1個だけですが、挿しにくい・抜けにくい
のは全て共通です。

QQQ(中央無線) 9Pモールド があるようですので、それを使う予定です。
ありがとうございました・

業者 **********
(とにかく挿すのにきついです。奥まで入りません。)真空管の9本ピンは正確にソケットに挿していますか?ソケットのピンの中ではなく、外に挿してると思われます。もう一度確認してください。どうしてもダメでしたら、ソケットと真空管一緒に送ってきてください。確認しますので。


****  やりとりはここまで  ****

悪気がなく、むしろ良心的な業者ですが期待はずれです。真空管を一緒に送れと言っていますが、国産の真空管は厳密な規格どおりに作っているはずですのでばらつきがあった話は聞いたことがありません。私の気持ちが全く伝わりませんでしたので止めました。
というか、真空管の質や使い方に問題があるのではないかという指摘にがっかりしました。中国製(?)の商品に疑いを全く感じていない所はもはや立派としか言いようがありません。

私自身、今後も真空管アンプを造る予定もありませんし・・・



パーツ屋のオヤジとの後日談
地元のパーツ屋のオヤジに問合せをかけました。以前に扱っていた卸業者を教えてくれと・・・。
台湾の業者から輸入をしていたようですが、製造業者が止めてしまったようです。秋葉で2つの店が扱っていたような気がする。以前から中国製のソケットの質の悪さはあちこちから聞いていた。などなど結局分かりませんでした。

高品質なソケットを造っていた製造元が止めてしまったのなら残念です。粗悪なものでも多く売れた方が勝ち残りますから。





ラックスのパーツ

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アンプを造り始めた1968年ごろ、ラックスのパーツは別格でした。電源トランスもデザインがとても好きでした。シングルの出力トランスはSS5B2.5を使い、その後 G6861  という特注トランスも使いましたが、いずれも断線し恋心はすっかり無くなってしまいました。LUXで残っているのは電源トランスと真空管ソケットだけです。

イメージ 1
実は、真空管ソケットも評判が良くて愛用しました。その当時に買ったUS8Pオクタルが未使用のまま2個残っています。US8PオクタルはLUXのほかオムロンも評判が良かったように記憶しています。







三浦軍志さん クオード#22型プリアンプ

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三浦軍志さん クオード#22型プリアンプ

1989年1月 ラジオ技術
三浦軍志さんがクオード#22型プリアンプの製作という寄稿をしている。
No.25ということですから三浦さんのクオード#22型の25作目だと思いますが、その中で アンプの自作について、音について面白い事を書いていますので紹介します。

以下色文字は要点の一部抜粋

良い音が3台出来上がったら・・・
私は半田ゴテを握って53年、その間・・・・3,000台以上。これが私の半田づけ職人としてに道でした。この事実は数を誇るためのものではありません。これだけの製作体験をもってしても、まだアンプは自分の意のままにはならない、大変厄介ないきものである。

いい音、ホントの音、音の標準

いい音、ホントの音、音の標準とはどんな音ですかと質問を受ける。
そんな音があったらお目にイヤお耳にかかりたいです。もしあったら教えて頂きたい位です。

再生音、再生音楽

を目指す。そのことですでにニセモノを追いかけているのですから、そこにホンモノや標準音なんてものはあり得ないのでして、自分の過去の音体験にてらして、自分の琴線にピリリッと触れる音が聞かれた時にその”再生音”はいい音だと認識するだけの事です。



同型のプリアンプを25台とは。いやはや恐れいります。それだけに主張には説得力があります。
回路図をのせておきます。アースのとりかたが参考になります。

イメージ 1



VT-52 シングルアンプ 完成

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年内完成予定が、早々に出来上がってしまいました。VT-52 シングルアンプです。
重量が15Kgぐらいです。元々のきっかけがメインの300Bのアンプが25Kgもあって重過ぎることでしたので15Kgになれば音は別として大満足という事になります。

実は、早くから出来ていました。しかし適当に造って「はい出来上がり」という事にはなりませんでした。久しぶりに360Vの感電にしびれました。

イメージ 2
主役の VT-52 です。ウエスタンのプリントですがハイトロンだと思います。本家ウエスタン VT-52 は音が良いらしいですが、残念ながら我が家とはちがいます。

古い資料を調べていて面白いのを見つけました。40年前の製作記事は「45が高くて買えないのでVT-52にした」と書いています。人気がなかったのですね。






後に回路図を載せます。今回はチョークドライブに挑戦をしました。好きなのはトランス結合なのですがインターステージトランスが高価になって手が出ません。安価で低インピーダンスドライブがチョークドライブの目的です。
電源のチョークコイルの容量が大きくインダクタンスが小さいなど、このアンプには不釣り合いですが基本は手持ちの部品を生かした結果です。

イメージ 3
最初は初段 12AX7 の SRPP のあとチョークを使わずシンプルなCR結合で動作確認をしがてら、暫く音を聴きましたが中々良くてチョークドライブにしなくても良さそうに思ったことです。
濃い音です。この傾向は最後まで変わりませんでした。直熱3極管らしい私の好きな音です。











交流点火 ・残留ノイズ
直熱3極管、木枠のシャーシという事でどこまでノイズを下げられるか気になるところです。また、スペースの都合で電源のΠ形フィルタはチョークの1段フィルタという制約がありますが、最終的には残留ノイズ1mV以下を目標にします。
後学のために6.3Vの交流点火を試してみましたが、いけません。残留ノイズ12mA程度でハムが盛大に出ます。という事で交流点火にして8,200マイクロのコンデンサを投入しました。それでも2mVを切りません。
チョークコイルの後に200マイクロのコンデンサーを入れるとノイズは0.3mV下がります。電源のリプルを取るのに半導体のフィルターを使えば一気に下がりますが私は使いません。

2日ぐらいすると真空管やまわりのエージングが進んで残留ノイズは0.8mV~1.3mV程度に下がっていますので良しとします。


車に例
イメージ 1えると時速40Kmの慣らし運転程度に動作を押さえました。
VT-52 の最大プレート損失が良く分かりません。15W ぐらいのようです。現在のプレートロスは45並みの控え目の動作で 9W~10W 程度にしています。長寿命を狙っているのと、最初から飛ばしすぎはよくありません。時期をみて動作のポイントを変える予定ですが、このまま放置もありえます。
動作のポイントで言うと、現段階ではプレート負荷の最適値(歪や最大出力)が7KΩです。もう少し電流を多く(40mA)してプレートロス 12W ぐらいにすれば特性は変わるかもしれません。
歪の特性に納得がいかず、延々と調整をしていますがきりがありませんので微調整は一旦終了します。

ひずみ特性
イメージ 4このひずみ特性に納得がいっていません。意図せずに1KHzは歪打消しの効果で少なくなっています。100、1K、10KHzを揃えたいのですが出来ないのです。
カソードフォロア段の動作を変えても傾向は変わりません。打消しは初段X7との関係なのでしょうか。初段12AX7 はSRPP ですのでここでの歪特性はリニアな筈です。どうもよく分かりません。


無帰還アンプですので低ひずみ、広帯域は望んでいません。




イメージ 5


途中でこんな特性にもなりましたが再現できません。そこそこ揃っていましたが。

VT-52のエージングが進んで時間の経過とともに現在(上の図)の状況になったようにも思います。















周波数特性  と TSM Products の手巻きトランス

イメージ 630HZ~40KHz -3db です。特に高帯域ではありません。高域は初段 12AX7 SRPP NF無しの特性そのものだと思います。100KHzまでなだらかに減衰しているのが自慢です。自慢とはいっても、これは出力トランス( TSM Products の手巻きトランス)の威力です。
低域の減衰が早いのは良く分かりません。12AX7 のバイパスコンデンサーはブラック・ゲートを使っていますが 47u/50V で容量不足かもしれないです。
さらに100uを追加しましたが変化なし。

最大出力 と負荷抵抗
1KHzで2Wぐらい。オシロスコープで見たサイン波の上側がつぶれますので負荷抵抗を大きくする(RL:7KΩ)と4W~4.5Wぐらいは出ます。最終的に負荷抵抗は7KΩで固定しました。気になるのは100Hzでは2Wでクリップ。

イメージ 7
矩形波 1K  10KHz







MEMO *****************************************
整流管 5U4G --> 5AR4 +B は25V あがる
整流直後に120Ωの抵抗を入れると +B は20V下がる

整流管を 80 の変えてみる。

音楽の聴き方

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レコードの聴き方がやっと変わった。変わってもう1年以上になる。
こういう聴き方を望んでいたけれども、装置をいじったら面白いものだから抜けられなかった。というか、そもそも音楽を聞く事とオーディオが1本の線上にあるものと勘違いをしていた。

DUAL のレコードプレーヤーを使い始めたころから。レコードの裏表をじっくり聴くようになった。音の良し悪しを気にする事がなくなった。音に関心が無くなりはしないが殆ど考えない。装置はそこそこで良いと思えるようになった。年齢も影響していると思う。

DUAL のプレーヤーが原因ではないが無関係でもない。以前、ヤフオクにDUAL を出品されている方が商品説明で「レコードを聴くにはこれで十分です」と書いていたのをみて感心した。実は DUAL はそこそこなのです。そこそこだから良いのかもしれません。
最近、真空管アンプ(VT-52 シングルアンプ)を製作したあと整流管を差し替えて同じレコードを繰り返している自分に「いかん、いかん。レコードを聴いているのか。整流管の音を聞いているのか」と自分に問いかけたりする。

イメージ 1
これと同じ時期にレコードを聞いて涙を流す場面が2度あった。レコードを聴いて涙を流すことなどめったにない。レコードは2度とも渡辺貞夫の「スイス・エアー」だった。
決して録音が良いわけではない。どちらかといえば録音は良くない。









当たり前のことだけれど聞いて感動するのは音ではない。ダイレクトカッティングのレコードを聴いて良い音だと感心するがその事で感動はしない。

こんな当たり前のことにやっと気がついた。



音楽を聴くこと 音を聴くこと


電波科学 という雑誌。1969-6 の臨時増刊
出版: 日本放送出版協会 今の「NHK出版」

イメージ 2NHK監修なんですね。NHKがこんな本を出していたんですね。

この増刊号は、予算別のステレオ装置の組み合わせ・・・「何を買ったら幸せになれるか」の特集を組んでいる。私も若いときは”この手”の雑誌をおおいに参考にした。参考にしたという言い方は手ぬるい。はっきり言うと「ステレオ・サウンド」などで評論家の高い評価を得ている機械を買った。





雑誌を簡単に内容紹介すると、上杉佳郎,瀬川冬樹、長岡鉄男、長島達夫、斉藤宏嗣氏など9人が予算別に組み合わせを選んで、菅野沖彦氏と岩崎千明氏の2名がルポライターで評価をするというもの。
読んで感じるのは、このレポート(評価)の中心人物は菅野沖彦氏だということ。この時代から菅野沖彦氏がオーディオ評論家の中心に座っていたのかは知らないが、オーディオ評論でメシが食え始める頃だと思う。菅野沖彦氏も最近亡くなられた。合掌。

イメージ 3
私自身この雑誌を参考にしたかは覚えていないが、最初に買ったのは山水のプレーヤーとテクニカのAT-35Xだった。










イメージ 4

いろいろと書いてきたが、何を言いたいかというと、この雑誌で一番に面白かったのはこれ。伊藤瞭介氏が選んだ最も高額(約49万円)な組み合わせのレポート。(一部コピー)

オーディオ評論家の菅野氏や岩崎氏は、この時代から音を聴く事と、音楽を聴くことは別だった。
やはりそうか。

岩崎 :音楽を聞くときはそこへいく。音を聞くなら別のところへいく。

オーディオから、趣味を音楽に変える時には「転向」しないといけないのです。












裏板

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イメージ 1
VT-52 シングルアンプの裏蓋を作った。友人に作ってもらった。
材料は1ミリのステンレス板。

友人が勤めている金属加工の工場はレーザーで切り出しをしていて、図面から自由に加工ができる。プレスもボール盤もいらない。
それで まったく狂いがない。

1ミリの加工をする時に、余ったスペースについでに作ってもらったので時間がかかった。



イメージ 2

今回のシャーシは木枠。
天板と底板を繋ぐ加工をした。
入力端子近くで、銅版を介して短絡する。


自分が使う分には底板が無くても問題はないが、自分以外が使う事を想定しての安全対策。






イメージ 3

このアンプ。自分で言うのもナンですが、デザインが非常に気に入っている。

サイズが少し小さすぎた。W:350 X D:300  それで引き締まって見える。

B電源の利プルが取りきれないので残留ノイズが1mVを少し超えている。チョークコイルを1個入れて2段のフィルターにしたいがスペースがない。
うーん   全部が上手くはいかない。



天板、底板、木枠 の3点セットをもう1台分、余分に作っている。
もう1台のアンプを作る元気がでるのか?。どうでしょう。




ホンダ ゴリラ 原付バイク

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ずっと前から倉庫に原付バイクがあって、あまり乗らなくなって15年、自賠責保険も6年前に切れ、ナンバーも返していた。

29歳の息子に使ってほしいと思っていたが全く興味を示さない。もうそろそろ売ってしまおうかと考えていたら息子が使いたいと言い出した。これは有難い。

イメージ 1息子は6Vを12Vにするキットも買い、やるき満々になっている。












イメージ 2

そのバイクは Z50J ホンダのゴリラ。平成3年に12万円で買った。(その前からゴリラに乗っていたが盗まれてしまった。これが2台目)



後輪のタイヤ以外は、完全なノーマル。

倉庫に放置してあって、ガソリンも無くなっている。パンクをしている事も分かった。あちこちがサビだらけ。



5リットルほどガソリンを入れたがエンジンがかからない。アクセルのスロットルが全く回らなくなっていた。
息子と2人で修理をすることになった。これが何と楽しいことか。この歳になると息子と過ごす時間がとても貴重な時間に感じる。

イメージ 3
バイクはキャブレターのスロットルバルブが外壁にくっついてびくともしませんでしたが分解掃除。


何とか動くようになりました。
オイルを足して、エンジンがかかるようになるまで約半日。楽しい時間を過ごしました。

次は、チューブ(タイヤ)交換。電気周りの12V化が残っています。






DENON PMA-500Z

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イメージ 3ものすごい埃まみれの中から DENON PMA-500Zを救出してきた。












イメージ 1ケースの中まで埃まみれ。サビも出ています。フロントパネルが黄色っぽいです。シャンペンゴールドとは違うような?タバコ?
 









イメージ 2

半導体アンプに興味が少ないのですが、デンオンのこのシリーズだけはデザインが好きなのでした。実際に現物を見るとなかなかです。
 
Webで検索をかけてみます。ヒットするのは圧倒的に修理記録です。45年前の製品なんですね。デザイン、音ともにファンが(少なからず)いるようです。
 






 
埃を吹き飛ばして、簡単に汚れをとっていきなり電源投入です。もっと程度が良かったら待遇も変わってきますが、この固体は中の下というところの待遇でした。
 
 
いきなりとはいっても、フューズの確認やレバーをカチャカチャ動かしたりの軽い準備運動はしています。 電源投入、数秒後にカチリとリレーが入りました。スピーカーからノイズがでました。生きているようです。 生きているとは言っても、このまま使えるわけではありません。死んでなかったという程度です。


さて、どうしましょうか。半導体の修理は不得意です。まず回路図がありません。このほか接点の洗浄などそれぞれ名人がいて情報を公開しています。ノウハウの勉強から始めなくてはいけません。
 
 
イメージ 4文字がプリントではありません。彫刻というのか刻印というのか呼び名をしりませんが思ったより手間(金)がかかっています。気に入り度がさらにアップしました。
 
 











 
修理箇所 メモ  ****************
トーンディフィーとスイッチを入れると爆音
Phono R 回路からフリッカーノイズ 
L側からボソボソノイズ=>発生場所はVRより後ろ、ミューティングより前あたり。
 

DENON PMA-500Z 修理 たちまち撃沈

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DENON PMA-500Z 前回のつづき

速攻で”やってしまいました”
小学校の運動会で、スタートと同時にこけてしまった感じです。

イメージ 1フロントパネルが余りにも汚いので、スイッチノブ、レバー共に丸洗いをしたかったのす。今思えば、バランス用ボリュームのノブが硬く、外れにくい感触でした。



つまみを外そうとしてバランス用ボリュームの軸まで抜いてしまいました。
接着剤で固めていました。前の使用者がゆるくなったための処置だと思いますが、想定外でした。



イメージ 2
ノブと軸を外さなくてはいけません。
弱りました。
まさかボンドで固めているとは!






こういう物は外観が大事ですから、オリジナルのノブを使いたいものです。


イメージ 3
さらに言うと、バランス用のMN型ボリュームで、軸に溝を切っているタイプは売っていません。見つかりませんでした。貴重品なのです。

溝を切っていないタイプはあるのですが、そうするとオリジナルのノブが使えません。



しまいがつかなくなりました。







DENON PMA-500Z 点検-3

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トニーさんの救援物資が届いて、何とか元の形に復元ができそうです。
トニーさんは九州の方で面識はありませんがブログの上だけのやりとりと言いながら多分年齢も近く、私の方からは親しみを感じています。トニーさんの真空管のプッシュプルアンプはツボにはまった見事な姿・造りです。

そのトニーさんから送っていただいたバランスボリュームを早速取り付けて壊してしまった箇所の復旧は終了です。トニーさん有難うございました。

イメージ 1


手前が修復したバランスボリューム











さて、次の手は・・・
困りました。我が家は半導体のアンプは素人なのです。DENON PMA-500Z の外観は好きでも中身は全くわかりません。パワートランジスタにモトローラを使っている事も今回はじめて知りました。


DENON PMA-500Z との間合いを計っています。
自分の常用アンプになるかと聞かれると微妙です。DENON PMA-500Z がどうこうではなくて、仮に青いVUメータを付けたアメリカの高級アンプが来ても同様です。我が家はそういう種類の自作真空管アンプ好きなのです。

特に思い入れがあってこのアンプを常用のメインアンプにするのなら、コンデンサーの交換などやるべき事はたくさんありますし、オリジナルのまま残そうとなれば方法も変わってきます。
という事で、間合いを計るのです・・・つまり素人なりの PMA-500Z 修復の方法とは・・・と。

いっそのこと、増幅部が全滅をしていたなら駆体とスイッチ類を生かして、イコライザとプリアンプは OPアンプに、終段は LM3886 のパワーIC を移植してしまうという方法もあります。
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近年はこんなのが僅か1,500円足らずで手に入る次代なのです。

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これにヒートシンクを付けて電源、入出力を繋げば近代的なパワーアンプが完成します。
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素人の半導体アンプ点検・修復

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点検中は 前段増幅部と終段を切り離しておきます。










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とりあえず音はでます。終段はそれほど熱くはなりません。DCバランスのチェックです。スピーカー端子にテスターを当てて良いのでしょうか。R側が12mVと出ました。








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半固定ボリュームが2個あります。
たぶん、1個はDCバランス、片方はアイドリング電流の調整だとおもいます。
どっちが分かりませんが、DCバランスは左側です。・・・・これもたぶん。

すぐに弄らずに様子を見ることにします。終段が熱くないので暴走はしないと踏んで電源を入れっぱなしにしておきます。



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パイロットランプが切れています。













回路図

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回路図が欲しい。前にもこんな事があった。測定器にはまっていた時WEBで探しても無い。それは外国にあった。しかし有料だった。日本の製品の回路図が外国にあって、しかも有料というのはしっくりきませんでした。

DENON PMA-500Z の回路図を探しているが見当たらない。

クラウド上に回路図を公開できる場所が作れないかと前々から思っている。オーディオの足跡  回路図集 みたいな感じです。有志がデータを持ち寄るという方式で。

我が家にも少しだけですが回路図が残っていて、死蔵するにはもったいないと思っています。やがてゴミになります。中には著作権云々とわけのわからない事を言う方もいらっっしゃいますが、公開する場所があったら良いと思っています。

修理する時の必需品なのです。


イメージ 1



我が家のコレクションの一部










JBL        MODEL 6022
SAE        MARK XXX
オットー    DCA650
オプトニカ    SM-4000
オンキョー    Integra E-30
サンスイ    AU-9500
サンスイ    QC-9050
サンスイ    SEVEN
サンスイ    SEVEN
サンスイ    AU707
サンスイ    AU7700
シュアー    VA302-C
シュアー    SE30
ソニー        TA-3200F
テクにクス    SU-4600
テクにクス    60A
テクにクス    SU-A4
テクにクス    SE-A3
テクにクス    SU-3300
テクにクス    SU3600
テクにクス    SU3600
デンオン    DH-710
デンオン    HA-1000
デンオン    PMA-970
トリオ        KA8004
トリオ        XS-1556
トリオ        700M
ニッコー    M-202
パイオニア    SM-3000
パイオニア    QC-80A
パイオニア    QC-80A
パイオニア    SC3000
パイオニア    SC-850
パイオニア    SA9900
パイオニア    SA9900
パイオニア    SA-8800
パイオニア    SA8900Ⅱ
ハンマーカードン    サイテーション 60
ビクター    SEA-50
ビクター    M-3030
ビクター    P-3030
ビクター    SAE-7070
ビクター    JA-S51
ビクター    KD669
ビクター    KD669
ビクター    JA-X9
ヒューレッド    331A
マッキントッシュ    C33
マランツ    Model 1250
マランツ    Model 3600
ヤマハ        PMA-700
ヤマハ        P-2200
ヤマハ        CA-1000 Ⅱ
ラックス    L-308
ラックス    A3400
ラックス    M-2000
ラックスマン    T-110
ラックスマン    L-606
ローテル    RX-150

欲しい方は言ってください。画像ファイルにして送ります。

DENON PMA-500Z 点検-4

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半導体のシロートが DENON PMA-500Z の蘇生をしています。いきなりスイッチ・オンなど人様の参考になる方法ではありませんのでご注意を。
古い時代の半導体アンプを修復するブログが盛んです。中にはプロまでが情報公開をしていて参考になります。
もっと時代が新しくなれば、抵抗やコンデンサがゴマ粒ぐらいになり手に負えなくなりますが、この時代の機械は冗長で修理も容易です。

出力段(メインアンプ部)は生きていました。匂いも熱もありません。電源を入れっぱなしにして2日ほど放置し、活性化させます。
最初、あちこちのスイッチを入り切りすると爆音を出していましたが2日ほどすると落ち着いてきました。ボリュームのガリもありません。


健康診断?のようなもの
40年間調整をしていない(はず)ですので出力段の点検をしておきます。点検はDCバランスとアイドリング電流の確認です。これぐらいしか点検の方法を知らないのです。真空管のプッシュプル・固定バイアスの調整に似ています。テスターがあれば出来ます。

イメージ 1
見にくいですが回路図を拝借してきました。これしか見つけられませんでしたが大体分かります。






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前回の宿題 
DCバランス調整はスピーカー端子にテスター(DCV:直流電圧レンジ)を当て、黄丸の半固定抵抗で電圧ゼロに調整します。調整前は12mVほど出ていました。

アイドリング電流は右側のフューズを外してテスターの電流レンジで測定します。調整するまでもなくほぼ50mAでした。調整は赤丸の半固定抵抗です。




イメージ 3


回路図は50mAになっていますが気持ちだけ多目の53mAにしました。












パイロットランプが切れていました。極小の豆電球です。ネオンランプに交換しました。交換とはいっても入れ替えではありません。ネオンランプですので交流100Vに抵抗を噛ませて別回路からの引きなおしです。
あとで分かりました。オリジナルは6Vの交流、ムギ球みたい。まあ良いでしょう。ネオンランプの方が長寿命だと思います。


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3日目ごろからスピーカーの音が途切れます。犯人はリレーでした。良くあるパターンです。8000番で研磨しました。











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フォノイコライザ
日立 2SC1345

フォノ回路から盛大なホワイトノイズがでます。トランジスター 日立 2SC1345 は古くなればノイズの元凶になるそうです。
「これを見つけたら即交換」と書いていますのでこれに習います。1個70円 10個注文しました。






DENON PMA-500Z 点検-5 最終回

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半導体のシロートが DENON PMA-500Z の蘇生をしています。

前回のつづき
2SC1345 Eランク。ヤフオクで確保しました。@70 です。

イメージ 1修理のブログをみると 2SC1815 でも良さそうに思いましたが、ここはオリジナルがありますので優先します。

真空管であれば増幅は 12AX7 12AT7 12AU7 の3種類を覚えたらアンプの回路は何とかなりますが半導体の数の多さには閉口です。さらにランク分け。作動増幅用のペア組みのために数十個から選別・・・などなど

半導体はどうしても好きになれません。





特に難しい事の無いトランジスタ6個の交換ですが、思わぬ所に落とし穴があって苦戦しました。


トランジスタのピン配列が逆   でした

順を追います。
フォノ回路は片側3個の 2SC1345 です。向きを何度も確認をしながら交換しました。
イメージ 2
写真は交換前です。

交換作業を終えて実装しますが、フォノ回路から音が出ていません。
・・・・・???

原因がわかるまで凄く時間がかかりましたが経過は省略します。
原因は、オリジナルのトランジスタの向きが逆でした。


イメージ 6
左の C1815 (2SC1345も同じ )がデータシートどおりの足の配列で左からECBです。テスターの簡易測定のミノムシクリップの色のとおり右から左に信号が流れます。

右がオリジナルの 2SC1345 のピン配列 文字に向かって左からBCEですから逆です。元通りにすることに夢中でしたので逆の表示には全く気がつきませんでした。これが分かるまでどれだけ時間がかかった事か。
幸い、基板にトランジスターの絵の印刷があるので救われました。


イメージ 4
今回は触らずですが、トーンコントロール回路も同様に 2SC458ピン配列が逆です。

向かって左端が B ではいけません。



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あとで分かりました。昔は決まりが無かったようです





フォノ回路の半導体の交換で 点検・修理は終了です。
レコードを聴いてみました。硬質のカチッとした音です。
1976年ころの発売。私がジャズを聴き始めた少しあとです。


簡単に測定をしました。

イメージ 7残留ノイズ
パワーアンプ部単独          0.8mV以下
AUX    入力ショート・フルVR    1.5mV
PONO   入力ショート・フルVR    2.0mV

パワーアンプ単独 周波数特性(両cH とも)
10Hz   -1.0dB
30Hz   -0.4dB
1KHz    +-0dB
100KHz  -0.5dB
700KHz -3.0dB


イメージ 3

モトローラ MJ3001 MJ2501
まだ売っているようです。









イメージ 5


最後に修理のメモを天板裏に貼って終了です。











おわり

トニーさん。おかげさまで、何とかなりました。

BTS規格(日本放送協会規格)

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BTS規格(日本放送協会規格)NHK放送技術規格

BTS規格とかスタジオ仕様というのは昔から格好が良い。スタジオモニターと名がつけば如何にも良さそう。
高価なものとは縁がなかったが三菱の16cmのスピーカーや、TAMURA のトランスは使った。


イメージ 1

使えそうに思ってとっておいたが、使いそうにない半固定ボリュームが沢山残った。BTS-4422 と書いている。








イメージ 2



アンプの固定バイアスなどに使うと信頼性が高くなり丁度良い。しかし径が30ミリほどあって少しでかい。
専用のキャップもある。










BTS規格 メタルコネクター

イメージ 3我が家の真空管アンプの電源は16Фのメタルを使う。このメタルコネクターがBTS規格であったことを最近になって知った。











イメージ 4

40年使うと良い物と良くないものが分かってくる。 ヒロセ電機(HRS) のものがとても良い。そのヒロセがメタルコネクターから撤退したらしい。




アンプで使ったのは2ピンだった。買った記憶はないのに3ピンのヒロセ HS16P-3(71) が沢山ある。アンプを造る予定がないのでこれも使途がなくなった。





ホンダ ゴリラ 原付バイク 2

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 ホンダ ゴリラ 原付バイク  2

前回 11/24のつづき

息子と2人がかりで原付バイクのタイヤ交換をした。
後輪のタイヤ交換になんと7時間ほどかかってしまった。

イメージ 1オイル汚れのため写真はありません。
必死でそんな余裕もなかった。






ついでに後輪の歯車を交換した。
スプロケットと言う。

イメージ 2



元の形が分からないのでバイク屋に持っていって店員に聞いてみた。
私「まだ使えますか」
店員「武器として使えるが、バイクには危険です」

うまいことを言う若い店員だった。

現在の走行距離 12,000Km



イメージ 3
時間がかかったのは練れていない事もあったが、もう一つはこれ

スプロケットを止めるナット3個のうち1個はねじ山を切っていなかった。不良品のナットだったのでオス側のねじ山を傷めてしまっていた。
このナットは新品に交換したが、オス側は交換がきかない。

これの修復にもずいぶん時間がかかった。
ねじ山を切る ダイスという道具も初めて知った。


イメージ 4

エンジン側スプロケットの様子を見たいがネジが硬い。舐めてはいけない。


CRCを吹いて放置中。








無題

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少し迷ったけれど
こんな内容をブログに書こうか迷ったが、良い機会だと思う。
今の日本は、政治のことを話題にしなくなった。そういう空気が漂っている。いつのまにか大変な方向に向いている事に気がつかない。気がついている人も話題にしずらくなっている。
例えば、アメリカ・シンクタンクのトップクラスが対日戦略として日中戦争を提言している事を忘れてはいけない。事は、日本の戦争・平和に関わること・・・

まさかテレビで「日米合同委員会」とか「日米構造協議」「年次改革要望書」「ジャパンハンドラー」という言葉を聴くとは思わなかった。
なぜなら、日本がアメリカの植民地(と変わらない)事が分かってしまうかなり秘密の事柄だったから。
テレビでは絶対のタブーだと思っていた。

2018年12月30日 関口宏 司会の 「報道の日2018世界が激変した30年~平成のアメリカと日本」

日米関係の裏側

日本の権力構造に関心を持ったのは5年前ぐらいで、にわか勉強で全体が分かっているわけではない。このブログで簡単に文字にできるほど簡単でもない。しかし、今の日本をコントロールしているのが”アメリカの軍産複合体”と”国際金融資本”であることが分かって日本の政治が見えるようになった。

植民地という言い方が不満なら、「保護国」というのだろうか。テレビでは日本が「世界に貢献する独立国家」的な表現をするが、客観的にはアメリカの属国である。

機密保護法、集団的自衛権 などの一連の戦争法案は安部首相が進めたが、これはアメリカの要請によるものだった。



「ジャパンハンドラー」=「日本の調教師」

イメージ 1「親日派」といわれる「ジャパンハンドラー」=「日本の飼育係り」のアーミテージ。彼もまたアメリカの軍産複合体の飼い犬である。




イメージ 2

右から2人目がアーミテージ

その左、ジョセフ・ナイ (アメリカでも力のある政治学者・米シンクタンク)、アメリカの国益のために「日中戦争」のシナリオを含めた対日戦略を提唱した。あろうことか日本はそのジョセフ・ナイ に勲章を贈った。
日本の政治家の中枢は、この方達と親交が深い。


押さえておきたいキーワード の一部
「森田実 政治評論家 5,000億円」
「ジョセフ・ナイ 対日政策 日中戦争」

こんな事を調べると日本の裏側が見えてくる。
********   以下略 (書ききれない)




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