年内完成予定が、早々に出来上がってしまいました。VT-52 シングルアンプです。
重量が15Kgぐらいです。元々のきっかけがメインの300Bのアンプが25Kgもあって重過ぎることでしたので15Kgになれば音は別として大満足という事になります。
実は、早くから出来ていました。しかし適当に造って「はい出来上がり」という事にはなりませんでした。久しぶりに360Vの感電にしびれました。
主役の VT-52 です。ウエスタンのプリントですがハイトロンだと思います。本家ウエスタン VT-52 は音が良いらしいですが、残念ながら我が家とはちがいます。
古い資料を調べていて面白いのを見つけました。40年前の製作記事は「45が高くて買えないのでVT-52にした」と書いています。人気がなかったのですね。
後に回路図を載せます。今回はチョークドライブに挑戦をしました。好きなのはトランス結合なのですがインターステージトランスが高価になって手が出ません。安価で低インピーダンスドライブがチョークドライブの目的です。
電源のチョークコイルの容量が大きくインダクタンスが小さいなど、このアンプには不釣り合いですが基本は手持ちの部品を生かした結果です。
最初は初段 12AX7 の SRPP のあとチョークを使わずシンプルなCR結合で動作確認をしがてら、暫く音を聴きましたが中々良くてチョークドライブにしなくても良さそうに思ったことです。
濃い音です。この傾向は最後まで変わりませんでした。直熱3極管らしい私の好きな音です。
交流点火 ・残留ノイズ
直熱3極管、木枠のシャーシという事でどこまでノイズを下げられるか気になるところです。また、スペースの都合で電源のΠ形フィルタはチョークの1段フィルタという制約がありますが、最終的には残留ノイズ1mV以下を目標にします。
後学のために6.3Vの交流点火を試してみましたが、いけません。残留ノイズ12mA程度でハムが盛大に出ます。という事で交流点火にして8,200マイクロのコンデンサを投入しました。それでも2mVを切りません。
チョークコイルの後に200マイクロのコンデンサーを入れるとノイズは0.3mV下がります。電源のリプルを取るのに半導体のフィルターを使えば一気に下がりますが私は使いません。
2日ぐらいすると真空管やまわりのエージングが進んで残留ノイズは0.8mV~1.3mV程度に下がっていますので良しとします。
車に例えると時速40Kmの慣らし運転程度に動作を押さえました。
VT-52 の最大プレート損失が良く分かりません。15W ぐらいのようです。現在のプレートロスは45並みの控え目の動作で 9W~10W 程度にしています。長寿命を狙っているのと、最初から飛ばしすぎはよくありません。時期をみて動作のポイントを変える予定ですが、このまま放置もありえます。
動作のポイントで言うと、現段階ではプレート負荷の最適値(歪や最大出力)が7KΩです。もう少し電流を多く(40mA)してプレートロス 12W ぐらいにすれば特性は変わるかもしれません。
歪の特性に納得がいかず、延々と調整をしていますがきりがありませんので微調整は一旦終了します。
ひずみ特性
このひずみ特性に納得がいっていません。意図せずに1KHzは歪打消しの効果で少なくなっています。100、1K、10KHzを揃えたいのですが出来ないのです。
カソードフォロア段の動作を変えても傾向は変わりません。打消しは初段X7との関係なのでしょうか。初段12AX7 はSRPP ですのでここでの歪特性はリニアな筈です。どうもよく分かりません。
無帰還アンプですので低ひずみ、広帯域は望んでいません。
途中でこんな特性にもなりましたが再現できません。そこそこ揃っていましたが。
VT-52のエージングが進んで時間の経過とともに現在(上の図)の状況になったようにも思います。
周波数特性 と TSM Products の手巻きトランス
30HZ~40KHz -3db です。特に高帯域ではありません。高域は初段 12AX7 SRPP NF無しの特性そのものだと思います。100KHzまでなだらかに減衰しているのが自慢です。自慢とはいっても、これは出力トランス( TSM Products の手巻きトランス)の威力です。
低域の減衰が早いのは良く分かりません。12AX7 のバイパスコンデンサーはブラック・ゲートを使っていますが 47u/50V で容量不足かもしれないです。
さらに100uを追加しましたが変化なし。
最大出力 と負荷抵抗
1KHzで2Wぐらい。オシロスコープで見たサイン波の上側がつぶれますので負荷抵抗を大きくする(RL:7KΩ)と4W~4.5Wぐらいは出ます。最終的に負荷抵抗は7KΩで固定しました。気になるのは100Hzでは2Wでクリップ。
矩形波 1K 10KHz
MEMO *****************************************
整流管 5U4G --> 5AR4 +B は25V あがる
整流直後に120Ωの抵抗を入れると +B は20V下がる
整流管を 80 の変えてみる。
重量が15Kgぐらいです。元々のきっかけがメインの300Bのアンプが25Kgもあって重過ぎることでしたので15Kgになれば音は別として大満足という事になります。
実は、早くから出来ていました。しかし適当に造って「はい出来上がり」という事にはなりませんでした。久しぶりに360Vの感電にしびれました。
主役の VT-52 です。ウエスタンのプリントですがハイトロンだと思います。本家ウエスタン VT-52 は音が良いらしいですが、残念ながら我が家とはちがいます。
古い資料を調べていて面白いのを見つけました。40年前の製作記事は「45が高くて買えないのでVT-52にした」と書いています。人気がなかったのですね。
後に回路図を載せます。今回はチョークドライブに挑戦をしました。好きなのはトランス結合なのですがインターステージトランスが高価になって手が出ません。安価で低インピーダンスドライブがチョークドライブの目的です。
電源のチョークコイルの容量が大きくインダクタンスが小さいなど、このアンプには不釣り合いですが基本は手持ちの部品を生かした結果です。
最初は初段 12AX7 の SRPP のあとチョークを使わずシンプルなCR結合で動作確認をしがてら、暫く音を聴きましたが中々良くてチョークドライブにしなくても良さそうに思ったことです。
濃い音です。この傾向は最後まで変わりませんでした。直熱3極管らしい私の好きな音です。
交流点火 ・残留ノイズ
直熱3極管、木枠のシャーシという事でどこまでノイズを下げられるか気になるところです。また、スペースの都合で電源のΠ形フィルタはチョークの1段フィルタという制約がありますが、最終的には残留ノイズ1mV以下を目標にします。
後学のために6.3Vの交流点火を試してみましたが、いけません。残留ノイズ12mA程度でハムが盛大に出ます。という事で交流点火にして8,200マイクロのコンデンサを投入しました。それでも2mVを切りません。
チョークコイルの後に200マイクロのコンデンサーを入れるとノイズは0.3mV下がります。電源のリプルを取るのに半導体のフィルターを使えば一気に下がりますが私は使いません。
2日ぐらいすると真空管やまわりのエージングが進んで残留ノイズは0.8mV~1.3mV程度に下がっていますので良しとします。
車に例えると時速40Kmの慣らし運転程度に動作を押さえました。
VT-52 の最大プレート損失が良く分かりません。15W ぐらいのようです。現在のプレートロスは45並みの控え目の動作で 9W~10W 程度にしています。長寿命を狙っているのと、最初から飛ばしすぎはよくありません。時期をみて動作のポイントを変える予定ですが、このまま放置もありえます。
動作のポイントで言うと、現段階ではプレート負荷の最適値(歪や最大出力)が7KΩです。もう少し電流を多く(40mA)してプレートロス 12W ぐらいにすれば特性は変わるかもしれません。
歪の特性に納得がいかず、延々と調整をしていますがきりがありませんので微調整は一旦終了します。
ひずみ特性
このひずみ特性に納得がいっていません。意図せずに1KHzは歪打消しの効果で少なくなっています。100、1K、10KHzを揃えたいのですが出来ないのです。
カソードフォロア段の動作を変えても傾向は変わりません。打消しは初段X7との関係なのでしょうか。初段12AX7 はSRPP ですのでここでの歪特性はリニアな筈です。どうもよく分かりません。
無帰還アンプですので低ひずみ、広帯域は望んでいません。
途中でこんな特性にもなりましたが再現できません。そこそこ揃っていましたが。
VT-52のエージングが進んで時間の経過とともに現在(上の図)の状況になったようにも思います。
周波数特性 と TSM Products の手巻きトランス
30HZ~40KHz -3db です。特に高帯域ではありません。高域は初段 12AX7 SRPP NF無しの特性そのものだと思います。100KHzまでなだらかに減衰しているのが自慢です。自慢とはいっても、これは出力トランス( TSM Products の手巻きトランス)の威力です。
低域の減衰が早いのは良く分かりません。12AX7 のバイパスコンデンサーはブラック・ゲートを使っていますが 47u/50V で容量不足かもしれないです。
さらに100uを追加しましたが変化なし。
最大出力 と負荷抵抗
1KHzで2Wぐらい。オシロスコープで見たサイン波の上側がつぶれますので負荷抵抗を大きくする(RL:7KΩ)と4W~4.5Wぐらいは出ます。最終的に負荷抵抗は7KΩで固定しました。気になるのは100Hzでは2Wでクリップ。
矩形波 1K 10KHz
MEMO *****************************************
整流管 5U4G --> 5AR4 +B は25V あがる
整流直後に120Ωの抵抗を入れると +B は20V下がる
整流管を 80 の変えてみる。