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Channel: まったり B級ステレオ
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瀕死のVV30B

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VV30Bがとうとう死んでしまった。

数日前から少し音が変だとは感じていて、レコードプレーヤーを疑ってゴミやら針圧やらインサイドフォースのバイアスやらを弄っていたが、まさか真空管がいかれたとは想像もしていなかった。

今でこそ人気がない VV30B は、デビュー当時はそこそこにもてはやされた時代もあった。それほど悪い真空管ではないと思い長いあいだ使ってきた。

イメージ 1
フィラメントが切れている。4発エンジンのうち1発だけで飛んでいるようなものですが、それでも本調子ではないけれども音は出る。





イメージ 2





後学のために電流値を計ってみると50mA 流れていた。正常な片側は65mA。
完全に死んでいるのではないが、瀕死状態でひときわ明るく輝いて、最後の力を振り絞っているように見えて痛々しい。









我が家は天邪鬼なところがあって、人気がないからムキになって使っていたという事も少しある。

イメージ 4
我が家に来てからもう20年を越している。
ここ7年ぐらいは毎日のように働いた。

これだけ付き合いが長いと、情がうつってしまい淋しいけれども VV30Bは終わりにしようと思う。






イメージ 5
このアンプは、もともとは GEC DA30 用に造ったもので、トランスはすべてタムラ。
シャーシはボンデ鋼板 1.6ミリで箱をつくり、部品用の開口したあとサンドブラスト加工、銅メッキ、塗装と、我が家の渾身の作でこの歳になるともう2度と出来ないし、正直にいうと重すぎる。

塗装も
新藤ラボラトリーのイメージ 3広告の色見本をもっていって合わせてもらった。





これが最後です。 DA30 に戻す予定です。












オスラム DA30
「WE300B よりも音が良い」と書くと面倒になりますので「こっちの方が好き」と書いておきますが、知人で非常に耳の良い H先生は「DA30の方が良い」ときっぱり言い切ります。DA30も初期のナス型が良いという噂ですが、我が家は後期のドーム型です。


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